Google I/O 2025 が開催されたタイミングで Android 16 QPR1 Beta 1 がリリースされ、新しいデザイン言語 Material 3 Expressive が正式に導入されました。このうち、「壁紙とスタイル」の設定も再設計されており、 Pixel Tablet では、長らく待たれていたロック画面のカスタマイズ機能も追加されています。
ロック画面のカスタマイズオプションが刷新
Android 16 QPR1 では、ロック画面のカスタマイズに関して主に以下の 3 点が変更されました。
時計メニューの変更
1つ目は時計メニューの変更です。従来の小さな設定アイコンの下にプレビューイメージで表示されていた時計メニューは、専用のボタンの下に表示されるようになり、スワイプで時計のオプションを選択できるようになりました。
- 時計スタイルの選択が簡単に: 新しいメニューでは、各時計スタイルの小さな視覚化ボタンが表示され、デザインを簡単に比較できます
- 色のカスタマイズ性向上: 色の変更もこのメニュー内で行え、スライダーを使って色の強度を調整できます。Material You のデフォルトカラーオプションに加えて、他の複数の色からも選択可能です
- サイズ設定: サイズ設定は従来の「動的」または「小」のオプションではなく、「大」のトグルだけになりました

ショートカット表示の改善
2 つ目は、ロック画面のショートカットの設定メニューが大きく変更されました。従来のカルーセル表示からグリッド表示になり、利用可能な選択肢を一目で比較しやすくなっています。また、左右のショートカットを切り替えるトグルは、画面下部に移動しました。

通知設定の統合と拡張
一部の通知設定がロック画面の設定メニューから直接アクセスできるようになりました。従来の「ロック画面に通知を表示する」という単一のオプションの代わりに、表示設定や複数のトグルを備えた新しいメニューが用意されています。
- 表示オプションの追加: コンパクトビューと一覧ビューに加えて、「表示済みの通知を表示」という新しいオプションが追加されました。これをオフにすると、一度表示された通知は非表示になります。
- サイレント通知とセンシティブなコンテンツ通知: これらの通知のオン/オフを切り替えるトグルも、従来の「その他のロック画面オプション」ページからこの新しいメニューに移動しました。

Pixel Tablet でもロック画面のカスタマイズが可能に
Android 16 QPR1 Beta 1 のリリースにより、Pixel Tablet ユーザーもついにロック画面の時計をカスタマイズできるようになりました。 Pixel スマートフォンと同様に、「設定」>「壁紙とスタイル」から時計の外観を変更できます。 ここでは、ロック画面の時計のスタイル、色、サイズを調整するオプションが提供されます。
以下は筆者の Google Pixel Tablet のスクリーンショットです。
設定できる項目はスマートフォンと変わらず、時計だけでなくロック画面上の通知やロック画面のその他の設定も共通していました。
まとめ
Android 16 QPR1 Beta 1 は、Material 3 Expressive の導入により、見た目だけでなく、ユーザーがデバイスをよりパーソナルに設定できるような機能強化が図られています。
ロック画面のカスタマイズオプションの充実は、多くのユーザーにとって嬉しい変更点になる一方で、設定できる項目が多いわけではないため、ユーザーによってはまだ物足りなさを感じるかもしれません。今後のアップデートでさらなるカスタマイズ性が追加されることに期待したいところです。
Android 16 QPR1 Beta 1 を含む、Android 16 Beta 関連のニュースはこちら。