今回はMediaTek製CPU「MT8183」を採用する新しい「krane」というコードネームのChromebookがChromeUnboxedによって発見されました。
MediaTek製のCPUを採用するChromebookといえば、例えば私の持っている「Acer Chromebook R13」や最近発売の「Lenovo Chromebook C330 / S330」などもあり、珍しいものではありません。
しかしそれらは「MT8173C」というCPUを採用しており、性能的にはエントリークラスとして分類されます。
しかし、今回採用される可能性があるものは「MT8183」という、それよりも性能が向上したものになり、とくにマルチコアでの性能が向上しているようです。
MT8183の参考値
Geekbenchにデータがあるようなので、参考に。
上記は今回の「krane」とは関係ない参考値ですのでお間違いないよう。
クロック周波数は1.99GHzのオクタコア(8コア)で動作していることがわかります。
なお「MT8173C」の場合、2.2GHz(4コア)で動作していて、Geekbenchのスコア的には、シングル1200、マルチ3300ほどになっています。
シングルスコアに大きな差はありませんが、マルチスコアでは大きく向上しているのがわかります。
Intelで言えば、Celeron N4100〜N4200あたりでしょうかね。
ちなみに以前もお伝えしていますが、この「MT8183」というCPUを採用するモデルはChromebook 「Flapjack」も存在しています。
今回の「krane」も「flapjack」もそうなんですが、結局どのメーカーがリリースするのか、他のスペックについてもはっきりしていないため謎が多い機種となっています。
両者に共通するとすれば、MediaTekのCPUを採用したChromebookをこれまでにリリースしたことのあるメーカーだとすると選択肢は限られてきますが、まだどうなるやら…といった感じです。
ただ最近の傾向から言うと、AcerはAMDのAPUを積極的に取り入れそうな印象がありますし、そうすると最近おとなしいSamsungかLenovoあたりがやってきそうな感じはあります。あるいは全く別のところかもしれませんが。
現時点では、MediaTek製CPUを採用する「krane」というChromebookも開発が進んでいるようだ、という感じで覚えておけば良いと思いますので、今後も情報が出れば紹介していきたいと思います。
参考NEW 8-CORE MEDIATEK CHROMEBOOK IN THE WORKS: MEET ‘KRANE’
参考chromium repository