Android スマートフォンのデフォルト AI アシスタントとして定着しつつある Google Gemini が、新たに Samsung のイヤホン Galaxy Buds 3 とスマートウォッチ Samsung Galaxy Watch にも搭載されることが発表されました。また、ソニーも対応を発表しています。
これにより、Google アシスタントはさらにその役割を終え、より高度な AI 体験がウェアラブルデバイスでも利用可能になります。
Samsung と Google が発表
Samsung と Google の発表によると、Galaxy Watch および Galaxy Buds 3 への Gemini 搭載は「今後数ヶ月以内」に予定されています。具体的な日時は明らかにされていませんが、年末までには実現すると見込まれます。また、Google は別途、ソニー製のイヤホンも Gemini に対応することを明らかにしました。
Gemini 搭載で変わること
Google Gemini が搭載されることで、従来の Google アシスタントと比較して、より自然で多機能な AI アシスタント体験が可能になります。
Galaxy Watch の場合
Galaxy Watch では、Gemini によってウェアラブルデバイスの能力が向上します。従来の Google アシスタントが提供する基本的な応答に比べ、Gemini はより自然で文脈を理解した応答やアクションを実行できます。
例えば、Samsung によると、ジムでロッカーの番号を記憶させたり、手がふさがっている時に受信したメールの要約を依頼したりといったことが可能になります。これは、従来の Google アシスタントでは難しかった機能です。
これは、Google が発表した Wear OS 6 における Gemini の機能でもあり、Samsung も Android 16 ベースの One UI 8 Watch を今後数ヶ月以内にリリースする可能性があります。
関連記事: Galaxy Watch 向け One UI 8 Watch の新情報。Gemini 統合、新ヘルスケア機能など
Galaxy Buds 3 の場合
一方、Galaxy Buds 3 では、ペアリングされた Galaxy スマートフォンを通じて Gemini を利用できるようになります。音声操作またはピンチ&ホールド操作で Gemini を起動し、スマートフォンとシームレスに連携します。
例えば、ランニングシューズの紐を結んでいる最中に、スマートフォンを取り出すことなく「今日のランニング中の天気は?」と尋ねることができます。ただし、Galaxy Watch とは異なり、視覚的な確認はできません。
ソニー製イヤホンへの対応
Google は、ソニー製のイヤホンも Gemini にアクセスできるようになると発表しました。しかし、どのモデルのイヤホンが対応するのか、詳細はまだ明らかにされていません。
今後の展開と期待
Samsung は Galaxy Buds 3 シリーズへの対応を明言していますが、Galaxy Watch に関しては具体的なモデル名は言及されていません。最新の Galaxy Watch Ultra や Galaxy Watch 7 への Gemini 搭載は確実視されますが、旧モデルへの対応拡大も期待されます。
おそらく Android 16 ベースとなる One UI 8 Watch がリリースされれば、これらの機能が導入されるものと思われますが、現時点ではまだわかりません。
今回の Gemini 搭載により、ユーザーはよりハンズフリーで、自然な会話を通じて様々な情報を得たり、タスクを実行したりできるようになります。今後、自然で高度な AI 機能が使えることによって、さらに便利になる可能性に期待です。
なお、Google は最近、自動車、テレビ、そして Pixel Watch ラインナップなど、様々な新しい分野へ Gemini を移行させることも発表しています。