Samsung が開発中の次期スマートウォッチ、Galaxy Watch 8 シリーズに関する新しい情報が、リークされた One UI 8 Watch ファームウェアの APK 解析によって明らかになりました。
長年円形デザインを特徴としてきた Galaxy Watch ですが、今回の情報によると、Galaxy Watch 8 および Galaxy Watch 8 Classic は、現行の Galaxy Watch Ultra のような「スクワークル」(角丸長方形)デザインを採用する可能性があるようです。さらに、Watch 8 Classic にはクイックボタンや強力なバイブレーションといった、より上位モデルに近い機能が搭載されるかもしれません。
今回の情報は、Android Authority が報じたもので、AssembleDebug 氏がアプリ (APK) とファームウェアの解析を行った結果に基づいています。ただし、これらの情報はあくまで開発段階のものであり、最終的な製品仕様とは異なる可能性がある点にご留意ください。
スクワークルデザインに変更?
リークされたファームウェア内のアニメーションファイルによると、Galaxy Watch 8 および Galaxy Watch 8 Classic は、従来の円形ボディから、Galaxy Watch Ultra に見られるような「スクワークル」(正方形と円形を組み合わせたような、角の丸い四角形)デザインを採用する可能性が示唆されています。一方で、ディスプレイの表示領域自体は円形を維持すると見られています。


これは、これまで標準モデルでは円形デザインを堅持してきた Galaxy Watch シリーズにとって、大きなデザイン上の転換点となる可能性があります。
なぜ Samsung がこのタイミングでデザインを変更するかはわかりませんが、長年続いたデザインからイメージチェンジを図り、新たな客層へのアピールや、Apple Watch とは異なる Samsung 独自の個性を出したいのかもしれません。
また、ボディ形状の変更により、バッテリーや各種センサーなどの内部部品の配置に自由度が生まれることで、バッテリー持続時間の向上や新機能の搭載に繋がる可能性があります。
一方で、従来の円形デザインを好むユーザーにとっては嬉しくない変更かもしれません。
Galaxy Watch 8 Classic にはクイックボタンが搭載
今回のリークでは、Galaxy Watch 8 Classic には標準モデルの Galaxy Watch 8 とは異なり、Galaxy Watch Ultra と同様に「クイックボタン」が搭載される可能性が示されています。

クイックボタンは Galaxy Watch Ultra に搭載されている、特定の機能やアプリに素早くアクセスできるカスタマイズ可能なボタンで、ファームウェアのコードとアニメーションから確認されています。
アニメーションファイル上では、Watch 8 Classic のクイックボタンに Ultra のようなオレンジ色のアクセントは見られませんでしたが、コード上では Ultra と同様にクイックボタンデバイスとして扱われているとのことです。
クイックボタンが Classic モデルにも搭載されれば、例えばエクササイズ中のラップ計測、特定の決済アプリの起動、スマートホーム操作など、ユーザーが頻繁に利用する機能へのアクセスがしやすくなります。これまで物理ベゼルによる操作性が高かった Classic モデルですが、クイックボタンの追加によって、さらに便利になる可能性があります。
その他、確認された点
Galaxy Watch 8 Classic では、Galaxy Watch Ultra の強力かつハッキリと分かるバイブレーションパターンが搭載されることもコード上から確認されています。
なお、リークされた画像などから、Watch 8、Watch 8 Classic、Watch Ultra の3モデル間で、ボタンデザインに微妙な違いがあることや、ベゼルサイズの差も確認できます。しかし、Galaxy Watch Classic の象徴とも言える回転ベゼルが引き続き搭載されるかどうかは、現時点のグラフィックからは判断できませんでした。
モデルラインナップと予想されるサイズ
今回の情報によると、Galaxy Watch 8 は2つのサイズで展開される可能性があります。
- FRESH8_S (SM-L32): おそらく「Sサイズ」に相当
- FRESH8_L (SM-L33): おそらく「Lサイズ」に相当
一方、Galaxy Watch 8 Classic (WISE8 – SM-L50) については、現時点ではサイズに関する具体的な情報は確認されていません。単一サイズでの展開となるのか、あるいは複数のサイズが用意されるのかは、今後明らかになるはずです。
One UI 8 Watch で期待されるその他の新機能
今回のファームウェア解析では、上記のデザインやハードウェアに関する情報以外にも、次期 OS である One UI 8 Watch アップデートで追加される可能性のある、いくつかの機能が見つかっています。
- 新しい充電アニメーション
- バッテリー保護機能(過充電を防ぎバッテリー寿命を延ばす機能と推測されます)
- ショートカットアプリ(特定の操作を素早く実行できる)
- ランダムなウォッチフェイス表示機能
- Now Bar サポート(One UI 7 同様、状況に応じた情報を表示)
- 抗酸化指数機能(健康管理機能の一環として、体内の抗酸化レベルを測定する機能の可能性があります)
これらの機能が実際に導入されれば、Galaxy Watch シリーズはさらに使いやすくなることが期待できます。
まとめ
今回リークされた APK 解析によりは、次期 Galaxy Watch 8 シリーズがデザインと機能の両面で大きな変更が加わる可能性を示唆しています。なお、以前の報道でも Samsung が決算発表において、Galaxy Watch 8 シリーズでデザインの変更が行われる可能性を示唆したことが伝えられていました。
ただし、これらの情報はあくまでリーク情報であり、Samsung からの正式な発表が行われるまではわかりません。これまでの情報によれば、発表は Galaxy Z Fold 7 および Galaxy Z Flip 7 とともに、2025年の第3四半期になると予想されています。
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