Google メッセージ、海外で企業からの不要な SMS / RCS を停止する「登録解除」機能を追加

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.

以前から報告されていたように、Google は、Android の標準メッセージアプリである「Google メッセージ」において、企業から送られてくるプロモーションなどの不要なメッセージを簡単に停止できる「登録解除 (Unsubscribe)」機能の提供を開始しました。

この新機能は、企業が送信するプロモーションや広告など、ユーザーが必ずしも必要としない SMS (ショートメッセージサービス) や RCS (リッチコミュニケーションサービス) のメッセージに対して利用できます。

目次

機能の概要

新しい「登録解除」ボタンは、チャットの下部(テキスト入力フィールドのすぐ上)またはチャット右上のメニュー [︙] に表示されます。

このボタンをタップすると、「登録を解除する理由」を尋ねる画面が表示されます。選択肢には「登録していない」「メッセージが多すぎる」「興味がなくなった」「スパム」「その他」が含まれます。もし「スパム」を選択した場合は、送信者を報告するオプションも表示されます。

ユーザーが「登録解除」を選択すると、Google メッセージは内部的に、ユーザーの電話番号からその送信者に対して「STOP」というメッセージを送信します。これにより、以降はその送信者からの不要なメッセージを受信しなくなることが期待されます。

ただし、Google によると、ワンタイムパスワードや予約確認、搭乗券など、ユーザーが要求した重要なメッセージについては、登録解除後も引き続き受信する可能性があるとのことです。また、企業側のシステムによっては、メッセージの受信設定を変更するためにアカウント設定ページへ誘導される場合もあります。

一度登録解除した送信者を、後から再度購読したい場合は、同じくメニュー内から「購読 (Subscribe)」を選択することで元に戻すことができます。

提供地域について

注意点として、この「登録解除」機能が利用できる地域は限定されています。

  • RCS for Business: アメリカ、ブラジル、フランス、ドイツ、インド、メキシコ、スペイン、イギリス
  • SMS / MMS (ショートコードおよび英数字送信者): アメリカ

現時点(2025 年 5 月 1 日)で、日本はこの機能の提供対象地域に含まれていません。

日本では、企業からの正規のプロモーション SMS というよりは、フィッシング詐欺を含む悪質なスパム SMS / RCS が問題となるケースが多い印象があります。そのため、現状の日本では、特定の送信者からのメッセージを完全に拒否する「ブロックしてスパムとして報告」機能の方が、実用的な場面が多いかもしれません。

とはいえ、企業からの正規のメッセージであっても、不要と感じるものは存在します。将来的に日本でもこの「登録解除」機能が利用可能になれば、メッセージ管理の選択肢が増え、より便利になることが期待されます。

ただし、その前に日本でも RCS メッセージが普及してくれれば、ですが。

まとめ

Google メッセージに追加された「登録解除」機能は、一部地域のユーザーにとって、不要な企業メッセージを簡単に管理できる便利な機能です。現時点では、Google メッセージの最新安定版となる 20250409_01_RC00 で利用可能になっているようです。

日本での提供はまだですが、今後 RCS が普及してくれば、企業側もこの仕組みと使ってアプローチしてくることは想像できますので、同様の機能が国内でも展開されることを期待したいです。

出典: 9to5Google, Google Messages ヘルプ

この記事をシェア

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

目次