Android 16 で期待されるデザインの変更点がリーク。細かいところまで多岐にわたる

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Google Pixel 9 Pro と Android 16 のロゴ

Google は Android のユーザーインターフェース (UI) を大規模に刷新することに取り組んでおり、これまでにも細かい変更点について、何度か紹介してきました。ただし、これらの変更はまだ公開されておらず、Android 16 の最初の安定版リリースには含まれない可能性が高いと言われています。

今回、Android Authority が最新の Android 16 Beta 4 で確認できる、すべての変更点を有効にしたことを報じ、実際にそのデザインについて明らかにしました。この情報から、明らかにされた変更点について簡単に紹介していきます。

目次

ステータスバーと全体的な見た目の変化

クイック設定パネルやアプリドロワー、最近使ったアプリ画面、PIN 入力画面などで、背景がぼかされる効果が導入されます。これにより、奥行き感のある洗練された印象になります。ライトモードではすりガラス調、ダークモードでは暗いグレーの背景に透明度が適用されるようです。

ステータスバーは、Wi-Fi やモバイルデータ、バッテリーなどのアイコンデザインが変更されます。Wi-Fi とモバイルデータはセグメント化され、バッテリーアイコンは充電中や残量低下時に色が変わるようになります。また、ステータスバーの時計のフォントがわずかに大きく、太くなり、視認性が向上します。

クイック設定と通知パネル

一時検討されていた通知とクイック設定の完全な分割は、少なくとも現状では見送られており、既存の統合されたパネルデザインが維持される方向のようです。ただし、以下の改良が加えられています。

  • タイルのリサイズ: クイック設定タイルのサイズ変更が可能に
  • Wi-Fi / Bluetooth トグル: ワンクリックでオン/オフを切り替えられるトグルが導入
  • タイルエディタ: より整理されたタイル編集画面に
  • 明るさスライダー: デザインが新しくなる
  • 背景ぼかし: 上述の通り、パネル背景にぼかし効果が適用

ロック画面と PIN 入力画面

ロック画面は、日付と天気の表示位置が時計の下または横に移動し、わかりやすいレイアウトになります。音楽再生などのコンテキスト情報の表示位置も調整されます。また、通知シェルフはオプションで、ロック画面の通知をアプリコンのみのコンパクトな表示(チップ表示)に切り替えられるようになります。タップすると通知シェードが展開されます

PIN 入力画面は背景ぼかしに加え、入力した数字を示すドットが Material You のダイナミックカラーに対応します。数字キーもわずかに大きく、太字になります。

音量とメディア関連の UI

音量パネルは、Android 15 で導入された太いピル形状のスライダーから、より細く、明確なハンドル付きのスライダーに変更されます。これは Material Design 3 のガイドラインに沿った変更のようです。

メディア出力スイッチャーも細いスライダーに変更され、デバイス名の表示位置や全体のレイアウトが調整されます。

設定アプリ

以前報告されているように、設定アプリも Material 3 Expressive に合わせて大幅に刷新されます。

  • カラフルなアイコン: ホーム画面にカラフルなアイコンが復活
  • カード型レイアウト: 各メニュー項目が個別のカード内に配置
  • Material Design 3 スイッチ: 新しいデザインのスイッチ(トグル)が採用
  • サブページ表示: 右向きの矢印でサブページがあることを示すように

Pixel ランチャーの新しいアイコン形状オプション

Pixel Launcher 限定ですが、アプリアイコンの形状に「四角」「クッキー型(4辺/7辺)」「アーチ型」「複雑なクローバー型」など、5つの新しいオプションが追加される予定です。

今後の展開について

ここまでの変化を見て、どう捉えるかはユーザー次第ですが、これらの UI 変更は iOS や他のカスタム Android UI (Xiaomi の HyperOS など) に見られるように、よりモダンで洗練された印象を与えることを目指していると考えられます。

ただし、これらの変更が Android 16 の最初の安定版リリースに含まれる可能性は低いと Mishaal Rahman 氏は指摘しています。おそらく、今後の Pixel Drop や、Android 16 QPR (四半期プラットフォームリリース) などで段階的に実装されるか、あるいは次期 Android バージョン (Android 17) の主要な変更点となるのかもしれません。

また、Google は今月開催する Google I/O 2025 で、Material 3 Expressive の詳細を発表する計画であり、その場でこれらの UI 変更に関する具体的な情報が明らかになることが期待されます。

今回のリークは Pixel スマートフォンにおける変更が中心ですが、将来的には他のメーカーの Android デバイスにも影響を与える可能性があります。Pixel だけでなくその他の Android デバイスで、見た目だけでなく使いやすいインターフェースへの変化は歓迎すべき点だと思います。

とはいえ、今回の UI の大幅な変更はこれまでの操作性とのギャップを生む可能性もあり、実際に使ってみるまでは、良し悪しはわかりません。最終的にどのように反映されるかもわかりませんが、Google からの正式発表に期待ですね。

出典: Android Authority

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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