Samsung は Google との連携により、ミッドレンジスマートフォンである Galaxy A シリーズの一部機種において、電源ボタン(サイドボタン)の長押しで Google の AI アシスタント「Gemini」を起動できる機能を提供開始すると発表しました。このアップデートは 2025 年 5 月初旬より順次グローバルで展開される予定です。
より多くのユーザーに最新 AI を提供
これまで、高度な AI 機能は処理能力の高いハイエンドモデルのスマートフォンが中心に搭載されてきました。しかし、Samsung は比較的手頃な価格帯である Galaxy A シリーズでも、Gemini を提供しており、今回の発表によって、さらに簡単に Gemini にアクセスできるようになります
Samsung はすでに最新の Galaxy A56 5G、Galaxy A36 5G、Galaxy A26 5G において「Awesome Intelligence」として、いくつかの AI 機能を提供していますが、今回のアップデートにより電源ボタンを長押しすることで Gemini を呼び出せるようになります。

Google は近年、従来の Google アシスタントから Gemini への移行を進めており、2025 年末までには完全に置き換える計画を発表しています。
電源ボタン長押しによる起動は、これまで Google アシスタントに割り当てられていたショートカットであり、今回の変更は Gemini を標準的な AI アシスタントとして普及させる Google と Samsung の戦略の一環と考えられます。
なお、Samsung は Galaxy S25 シリーズからデフォルトのアシスタントを従来の Bixby ではなく Gemini へと切り替えています。
対象機種と提供時期
この機能は、2023 年から 2025 年に発売された一部の Galaxy A シリーズが対象となります。具体的な対象機種のリストは公開されていませんが、Samsung によると 2025 年 5 月初旬からソフトウェアアップデートを通じて順次提供が開始されるとのことです。
時期的なことを考えると、おそらく Android 15 ベースの One UI 7 のアップデートの一部として提供される可能性があります。
なお、Galaxy A シリーズは日本国内でも販売されており、今回のアップデートによって日本のユーザーも比較的手頃な価格のデバイスで、Gemini をより活用しやすくなることが期待できます。ただ、One UI 7 に伴うアップデートだとすると、現時点では日本での展開時期については公表されていないため、いつリリースされるかはわかりません。
出典: Samsung, 9to5Google