Google は Pixel デバイスに「ロック画面をダブルタップして画面をオフにする」機能を導入する可能性が報告されました。これは最新の Android 16 Beta 4 から、この機能が追加される可能性を示すコードが発見されたことによるものです。
「ダブルタップで画面をオフ」機能について
Samsung Galaxy や Xiaomi、OnePlus など、多くの競合 Android スマートフォンでは、ロック画面の空いている場所をダブルタップするだけで簡単に画面をオフ(スリープ)にできます。これは、電源ボタンに手を伸ばす手間を省ける便利な機能です。

しかし、これまで Pixel スマートフォンでは、画面オフ時にダブルタップでオンにする「スマートフォンをタップしてチェック」する機能はあっても、この「ダブルタップでオフ」のする機能は搭載されていませんでした。

Android Authority の Mishaal Rahman 氏によると、最新の Android 16 Beta 4 の内部コードから、この「画面ダブルタップでオフ」機能の実装に向けた動きが発見されたとのことです。同氏が機能を有効化して試したところ、ロック画面の何もない領域をダブルタップすると、期待通りに画面がオフになる動作を確認できたと報告しています。
なぜ、Pixel スマートフォンにこのような機能がなかったのかは不明ですが、Pixel スマートフォンは、素の Android としてのシンプルさを主とし、OS の基本的な操作に関わる部分のカスタマイズ項目を、あえて最小限に抑えているためかもしれません。
しかし、他の Android スマートフォンから Pixel に乗り換えたユーザーにとっては、独自 UI で導入されている便利な機能がないことで、逆に不便を感じることが多くなる可能性もあるため、その差を埋めようと考えた可能性があります。
いつリリースされるかは不明
ただし、この機能は Android 16 Beta 4 の段階ではまだ有効化されておらず、ユーザーが設定アプリからオン/オフを切り替えるような項目も用意されていません。
そのため、もうすぐ登場予定の Android 16 の安定版(正式版)リリース時に、この機能がすぐに利用できるようになる可能性は低いと見られています。早くても、Android 16 リリース後の最初の四半期ごとのアップデートで提供が開始されるのではないかと予想されます。
実際にこの機能が実装された際には、ロック画面のウィジェットなどがある場所をタップした場合の挙動や、意図しないダブルタップでの誤動作を防ぐための調整がどのように行われるかなどが注目点となりそうです。
まとめ
日本国内でも Pixel スマートフォンのシェアは着実に増加しており、特に、スマートフォンにある程度のカスタマイズ性を求めるユーザーや、他の Android 機種から乗り換えたユーザーにとっては、便利な機能が 1 つでも追加されることは朗報だと思います。
「画面ダブルタップでオフ」機能が、いつ Pixel スマートフォンに搭載されるかはわかりませんが、ベータ版でとはいえ実際に動作することが確認されたため、リリースに期待ですね。