Wear OS スマートウォッチに搭載されている「Google アシスタント」アプリの最新アップデート(バージョン 1.18.x)が Google Play ストア経由で配信され、アプリ名やウォッチフェイスのコンプリケーション(文字盤上のミニ表示機能)、タイルにおける「Assistant」という名称やロゴが徐々に削除・変更されていることが 9to5Google によって報じられました。
現時点でアシスタントの機能自体に変更はありませんが、将来的に Google Assistant が Gemini に置き換えられることを示す、ブランド名の段階的な廃止の動きであると考えられます。
主な変更点:コンプリケーションとタイル
今回の「Assistant」アプリ (v1.18.x) のアップデートによって、主に以下の UI 要素で変更が確認されています。
- 音声入力のコンプリケーション:
- 従来の「アシスタント」から「Google」に変更
- 機能を提供するアプリ名(システム内部などでの表示)も「アシスタント」から「デジタルアシスタント」に変更
- お馴染みの Google アシスタントのロゴから、汎用的な「キラキラ」アイコンに変更(ただし、Gemini のアイコンではない)
- スナップショットのコンプリケーション:
- 以前は「アシスタント」アプリの一部として提供されていましたが、独立した「スナップショット」サービスからの提供という扱いに変更
- アシスタントのアイコンから Google の「G」ロゴに変更
- 機能自体に変更はない
- アシスタントタイル:
- 音声入力のコンプリケーションと同様に汎用的な「キラキラ」アイコンに変更され、タイルのプレビュー表示も一般化されている


記事執筆時点では、筆者の Pixel Watch ではまだ確認できていません。
まとめ
これらの変更は、UI 上から「アシスタント」というブランド名を消し、「Google」というより一般的な名称や汎用アイコンに置き換えることで、将来 Wear OS 向けの Gemini が準備できた際に、現在の Google アシスタントとの入れ替えをスムーズにするためだと考えられます。また、Android スマートフォンでも同じような流れで Gemini が導入されていったことを考えると不思議ではありません。
現時点ではまだ Wear OS 版 Gemini がどの程度の機能を持つのか(例えばスマートフォン版のような拡張機能(Extensions)が使えるのかなど)は不明です。
Google は 2025 年内に従来の Google アシスタントから Gemini への完全移行を進めていますので、今後より詳しいタイムラインや機能が紹介されるものと思われます。
出典: 9to5Google