Googleフォト、通常写真を「ウルトラ HDR」に後から変換する編集機能を展開

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Google フォトアプリにおいて、撮影済みの標準的な写真(SDR 写真)を、後から編集によってより豊かな色彩と輝度を持つ「ウルトラ HDR」フォーマットに変換できる新しい機能の展開が開始されました。

この情報は Android Authority (AssembleDebug 氏および Telegram ユーザー @greyishere 氏からの情報提供) によって報じられており、まだ全てのユーザーに展開されているわけではありませんが、一部のユーザー環境で実際に利用可能になっているようです。

目次

新機能「ウルトラ HDR」編集オプション

新たに追加された編集オプション「ウルトラ HDR」は、Google フォトの編集画面にある「調整」セクションの中に表示されます。

ユーザーが標準的な写真(SDR 写真)を選択し、この「ウルトラ HDR」オプションを適用すると、写真が Ultra HDR フォーマットに変換されます。従来の「HDR エフェクト」オプションはこの新しい「ウルトラ HDR」オプションに置き換えられる形になります。また、効果の強さを調整するためのスライダーも用意されています。

以下は実際に「ウルトラ HDR」オプションが表示された Google フォトの編集画面のスクリーンショットです。

「Ultra HDR」オプションが追加(画像元: @greyishere / Telegram )

ウルトラ HDR は、Android 14 で導入された比較的新しい画像フォーマットです。従来の SDR (Standard Dynamic Range) よりも広い範囲の明るさ(輝度)と色彩を記録・表示でき、対応する HDR ディスプレイで見た際に、より現実に近い、鮮やかな写真表現を可能にします。

ウルトラ HDR の特長は後方互換性がある点で、1 つの JPEG ファイル内に、標準的な SDR 画像データと、HDR 表示用の追加情報(ゲインマップと呼ばれる輝度情報)の両方を格納しています。そのため、HDR 非対応のディスプレイで見ても、通常の SDR 写真として問題なく表示されます。

今回、Android Authority によると、この新しい編集機能で SDR 写真を Ultra HDR に変換すると、画像のメタデータに「ウルトラ HDR」と表示されるだけでなく、ファイルサイズが元画像よりも顕著に小さくなる場合があるとのことです。これは、追加情報であるゲインマップが比較的小さなデータ量で済むため、再エンコードなどの影響で全体的なファイルサイズが削減されることがあるようです。

まとめ

この新しい「ウルトラ HDR」編集オプションは、Google フォト アプリのバージョン 7.24.0.747539053 で利用可能になっていることが確認されています。

ただし、これはサーバーサイドアップデート(Google 側での有効化)による展開と見られており、アプリのバージョンが同じでもすべてのユーザーがすぐに利用できるわけではありません。

筆者もいくつかのデバイスで確認してみましたが、まだ展開されていませんでした。今後、段階的に提供範囲が拡大していくものと思われます。

出典 : Android Authority

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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