Google は、ChromeOS の長期サポートチャンネル(Long Term Support – LTS)のうち、LTS-126 を利用しているデバイス向けに、新しいアップデートの配信を開始したことを発表しました。
このアップデートは、OSバージョン 15886.95.0、Chrome ブラウザバージョン 126.0.6478.270 となり、いくつかのセキュリティ修正が含まれています。
補足 : このアップデートは、管理者によって意図的に LTS-126 チャンネルに固定されているデバイスのみが対象です。通常の安定版(Stable)チャンネルや、新しい LTS-132 を利用しているデバイスには影響ありません。
- ChromeOS の LTS-126 チャンネル向けにアップデート (126.0.6478.270) が配信
- 特定のセキュリティ脆弱性(CVE-2024-11477等)が修正
- LTS-126 に固定しているデバイス(主に法人・教育機関向け)のみが対象
LTSチャンネルと今回のアップデート対象について
ChromeOS LTS(長期サポート)チャンネルは、主に安定性を最優先する法人や教育機関の管理者を対象としたリリースチャンネルです。通常、6 ヶ月ごとに機能アップデートが行われ、その間もセキュリティ修正は継続的に提供されます。
今回のアップデートは、複数存在する LTS ブランチの中でも、バージョン 126 をベースとする「LTS-126」に固定されているデバイスにのみ適用されます。現在、Google が推奨する最新のLTSは「LTS-132」であり、多くの LTS ユーザーはこちらを利用しているか、通常の安定版(現在M135)を利用しています。
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アップデート内容:セキュリティ修正
Google によると、今回の LTS-126 向けアップデートには以下のような脆弱性に関連する修正が行われています。
- CVE-2024-11477 (重要度: High)
- CVE-2024-26921 に関連する修正
これらの脆弱性の詳細については明記されていませんが、セキュリティを維持するために重要な修正が含まれていると考えられます。
LTS-126 に固定された管理下のデバイスでは、設定されたポリシーに基づきアップデートが適用されます。一般ユーザーが手動でLTSチャンネルを選択・利用することは通常ありません。対象デバイスの管理者は、必要に応じてアップデートの適用状況を確認してください。
まとめ
ChromeOS LTS-126 チャンネルを利用している環境向けに、セキュリティ修正を含むアップデートがリリースされました。対象となるデバイス管理者は、アップデート内容を確認し、必要に応じて適用を進めてください。通常の安定版チャンネルや LTS-132 チャンネルのユーザーには、この特定のアップデートは配信されません。
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出典 : Chrome Releases