Google は、Google Workspace ユーザー向けに提供している Gemini アプリにおいて、最新 AI モデル「Gemini 2.5 Pro Experimental」上で、リサーチ支援機能「Deep Research」の提供を開始したことを発表しました。
これにより、対象ユーザーはより高度な AI を活用した情報収集や分析が可能になります。
「Deep Research」 とは?
「Deep Research」は、複雑なテーマやトピックに関する深い調査をサポートするために設計された機能です。AI が関連情報の収集、整理、分析を支援し、ユーザーが効率的に情報を深く理解することを目的としています。Googleはこれを「パーソナルAIリサーチアシスタント」と位置づけています。
高性能 AI 「Gemini 2.5 Pro Experimental」の役割
この機能の基盤となる Gemini 2.5 Pro Experimental は、Google が提供する最新かつ高性能な AI モデルの一つです。
業界の推論ベンチマークテストや、独立した評価サイトである Chatbot Arena での結果に基づき、その高い能力が示唆されています。この高性能モデルを活用することで、「Deep Research」はリサーチプロセスの各ステップで、より精度の高い結果を提供することが期待されます。
利用方法と対象者
Google Workspaceユーザーがこの新機能を利用するには、以下の手順が必要です。
- Gemini アプリ(ウェブ、iOS、Android) を開きます。
- 利用可能な AI モデルのドロップダウンリストから「Gemini 2.5 Pro (experimental)」を選択します。
- プロンプト(指示)入力欄に表示される「Deep Research」オプションを選択します。
または、AI モデルのドロップダウンリストから「Deep Research with 2.5 Pro」を直接選択します。

この機能は、Gemini アプリへのアクセス権を持つ全ての Google Workspace アカウントで利用可能です。
Google によると、対象となる即時リリースおよび計画的リリースドメインへの展開は既に完了しています(2025年4月12日時点)。
なお、毎回お伝えしているように、現時点で Gemini アプリは Android デバイスの「仕事用プロファイル」では使うことができない点に注意してください(仕事用のみで設定しているデバイスは利用可能)。
出典 : Google Workspace Updates (2025年4月11日公開)