現在、ベータプログラムに参加している Pixel デバイス向けにリリースされている Android 16 Beta 3 で、Linux ターミナルアプリに新たに「タブ付きインターフェース」が実装されたことが報告されました。
Google は、2025年3月の Pixel Drop を含むアップデートで、Android 15 QPR2 安定版を実行している Pixel デバイスに Linux ターミナルアプリを導入しました。
この Linux ターミナルアプリを使用すると、仮想マシンで Debian を実行することができますが、3月のアップデートでは Linux ターミナルアプリの最初のアップデートであり、多くの機能が不足しています。
しかし、今週初めに Google がリリースした Android 16 Beta 3 では、Linux ターミナルアプリがウェブブラウザと似た「タブ付き」のインターフェースに変更されています。これにはタイトル、タブを閉じるボタン、新しいタブを開くボタンがあります。


現時点ではタブの並べ替えやタブの名前の変更などはできません。ただ、複数のタブを開けるようになったことで、これまで単一のウィンドウでしか実行できませんでしたが、マルチタスクで実行できるようになります。
また、Android 16 Beta 3 ではターミナルアプリに「ディスプレイ」ボタンが追加されました。Android Authority によれば、このボタンはユーザーがグラフィカル Linux アプリケーションを実行できるようにするボタンのようです。

ただ、Android 16 Beta 3 ではグラフィカルアプリのサポートが無効になっているため、「ディスプレイ」ボタンは機能しません。
今後、Google は Linux ターミナル経由で実行したアプリのスピーカーとマイクのサポートも提供する予定であるとしており、さらに多くの Linux アプリを Pixel スマートフォン上で実行できるようになることが期待されます。