Google は先月公開した ChromeOS 133 の Enterprise および Education 管理者向けのリリースノートで、今後の ChromeOS の変更の1つに「バッテリー寿命に関する新しい ChromeOS ポリシー」という項目を含めています。
このポリシーは、Chromebook のバッテリーの劣化を最小限に抑え、長期的な信頼性を向上させるため、最大充電量を制限できるようにするものです。デフォルトでは 100% に設定されていますが、過去の Google Pixel デバイスなどの例を考慮すると、80% に制限するオプションが提供される可能性が高いです。
具体的な動作についてはわかりませんが、Google はこのポリシーを次のように説明しています。
ChromeOS 134 では、より多くの最適化オプションを提供する新しいバッテリー充電制限ポリシーを導入し、Chromebook の寿命を延ばすのに役立ちます。管理者は、バッテリーの劣化を最小限に抑え、長期的な信頼性を向上させるために、デフォルトで 100% の最大充電制限を設定できます。この新しいポリシーは、教育環境などで多数のデバイスを管理する管理者と、Chromebook の寿命を最大限に延ばしたい個々のユーザーの両方に役立ちます。このポリシーは自動的に適用され、ユーザーの操作は必要ありません。
説明を見る限り、「ユーザー側の操作は必要ない」と明記されていることから、まずは管理者向けの設定として提供される可能性が高いです。実際に ChromeOS 134 Beta / 135 Dev で確認したところ、現時点では ChromeOS 側に特別な設定項目が追加されている様子はありません。
ただし、Google の説明では「〜個々のユーザーの両方に役立ちます」とも記載されているため、個人ユーザーも利用できる可能性はありますが、現時点では個人ユーザーもこの機能を利用できるかどうかは不明です。
なお、現在の ChromeOS には「アダプティブ充電」の機能も導入されています。この機能は、バッテリーの劣化を抑えるために充電速度を調整し、特定の使用パターンに基づいて最適な充電管理を行うものです。しかし、新たに導入されるバッテリー充電制限ポリシーとの関係性については、現時点では明らかになっていません。
いずれにしても、今後の ChromeOS のアップデートで詳細が判明するはずです。ChromeOS 134 Stable のリリース予定日は2025年3月18日に設定されていますが、過去のリリース傾向を考慮すると、数日遅れる可能性が高いです。