Google スプレッドシートの Gemini が Python で結果を分析して情報やグラフを生成できるようになりました

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Google スプレッドシートのサイドパネルの Gemini がアップデートされ、データの分析情報や傾向を提供するだけでなく、チャートやグラフを使って視覚化ができるようになりました。これにより、スプレッドシートと Gemini を使ってデータの分析や視覚化がしやすくなります。

Google によれば、データについて Gemini に質問すると、データの傾向やパターン、様々な変数間の相関関係などの洞察が得られ、データに基づいたグラフを生成して、スプレッドシートのセルに静的画像として挿入できます。以下が例として挙げられています。

  • キャンペーンのパフォーマンスを分析するマーケティング マネージャー :「コンバージョン率で上位 3 つのパフォーマンス チャネルに関する分析情報を提供してください」と依頼し、視覚化による詳細な内訳を受け取ることができます。 
  • キャッシュフローを管理している中小企業の経営者 :「過去のデータに基づいて次の四半期の純利益を予測する」ように依頼して、潜在的な不足を積極的に特定できます。 
  • 在庫動向を調査している財務アナリスト : 「製品 X の在庫レベルの異常を特定してください」と依頼して、潜在的なサプライ チェーンの問題や異常な需要パターンを明らかにすることができます。 

また、今回のアップデートによって、Gemini へのリクエストが Python コードに変換して実行され、その結果の多層分析を行って出力されるようになりました。これにより、最もパフォーマンスの高い製品を特定して、その販売傾向を把握するといったことが、コードを1行も記述せずに実行できるようになります。

なお、正確な結果を得るためにはデータが一貫した形式であり、ヘッダーが明確で値の欠落がないこと、Gemini がリクエストを理解できるようにプロンプトをできるだけ具体的に書くこと、100万セル未満のファイルで最も安定する、データに関する簡単な質問の場合は Python コードではなく数式を使用して回答する場合がある、出力されたグラフはシートデータにリンクされていないためデータを変更されても自動的に更新されない、挿入したチャートは変更できず新しいチャートを生成する必要がある、といった注意点があります。

これらの機能は即時リリースと計画的リリースドメインで2025年1月29日から展開を開始し、2025年2月20日までに完了する予定です。Business Standard と Plus、Enterprise Standard と Plus、Gemini Education または Education Premium アドオン、Google One AI プレミアムプランのユーザーが利用可能です。

データ分析と視覚化が身近なものになり、かなり便利になりますね。とても嬉しいアップデートです。

Source Google Workspace Updates

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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