Qualcomm は昨年10月に最新のモバイルデバイス向けチップセット Snapdragon 8 Elite をリリースしていますが、現在はそのチップからコアを1つ減らした、7コア版の Snapdragon 8 Elite (SM8750-3-AB)もリリースすることが確認されました。
8コア版のフラッグシップチップ Snapdragon 8 Elite は、昨年リリースされてから OnePlus や Nubia、Xiaomi などのハイエンドデバイスにも搭載され、まもなく Galaxy S25 シリーズにも採用されます。
一方、Qualcomm は8コア版 Snapdragon 8 Elite よりも少し性能を下げ、手頃な価格のフラッグシップチップとなる別のバージョンを用意していることが発見されています。これは Snapdragon 8 Elite SM8750-3-AB としてウェブサイトに掲載されています。
この新しい SM8750-3-AB チップは、パフォーマンスコアが1つ少ない以外には、基本的に 8コア版 Snapdragon 8 Elite と大きな違いはないようです。
フラッグシップチップの Snapdragon 8 Elite には最大 4.32GHz で動作する2つのプライムコアと、最大 3.53 GHz で動作する6つのパフォーマンスコアの8コアで構成されています。新しいチップは同じ周波数で 2+5 の7コア構成になっており、その他の仕様変更はありません。
なお、これまでの情報では Qualcomm はワンランク下げた Snapdragon 8s Elite チップの開発に取り組んでいることも報告されていました。こちらは最大 3.21GHz で動作する1つの Cortex-X4、3,01GHz で動作する3つの Cortex-A720 コア、2.80GHz で動作する2つの Cortex-A720、2.02GHz で動作する2つのコアを搭載すると言われています。
Snapdragon 8s Elite は Snapdragon 8 Gen 3 と同じコア構成ですが、クロック周波数は全体的に下げられているため、今回発見された7コア版の Snapdragon 8 Elite よりも高性能ではない可能性があります。そのため、次のような立ち位置になるかもしれません。
- Snapdragon 8 Elite (8コア)
- Snapdragon 8 Elite (7コア) – New!
- Snapdragon 8 Gen 3
- Snapdragon 8s Elite
- Snapdragon 8 Gen 2
いずれにしても7コア版の Snapdragon 8 Elite は、少なくとも8コアよりは安価になる可能性がありますが、現時点ではどのデバイスに搭載されるかなど詳しいことはわかっていません。
Source Qualcomm(PDF)