MT8189 搭載 Chromebook 「Skywalker」の開発が水面下で積極的に進行中

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.

昨年の夏頃に開発が始まった Chromebook Skywalker には、未発表の MediaTek MT8189 が採用されています。しかし、開発され始めたものの現在まではあまり動きが見られませんでした。ところが2024年12月頃から積極的に開発に取り組まれていることが報告され、2025年中に実際のデバイスのリリースが期待されています。

MediaTek MT8189 は、ナンバリングから MT8188 の後継チップになると予想されます。MT8188 は、現在日本でも販売されている Lenovo Duet Chromebook 11 Gen 9 で唯一採用されている Kompanio 838 のことです。

現時点でもチップセットに関する詳細は明らかにされていませんが、MT8195 (Kompanio 1380) から今後リリースされる MT8196 へのパフォーマンスの進化を考えると、大きな性能向上が期待できます。以下は参考までに MT8195 と MT8196 のベンチマークスコアです。

このようなアップグレードが MT8188 と MT8189 でも同様かはわかりませんが、最近の MediaTek の取り組みを見ていると期待せずにはいられません。ちなみに MT8188 のベンチマークはシングルコアスコアが1,000を少し超え、マルチコアスコアは2,300程度が平均となっています。

実際に私も Lenovo Duet Chromebook 11 Gen 9 を所持して使っていますが、Kompanio 500 シリーズや Snapdragon 7c よりも体感的にパフォーマンスは上で、Intel N100 などと遜色ないレベルです。ここからさらに性能が向上すれば、エントリークラスの中でも少し上になり、さらに MediaTek のチップはバッテリー駆動時間にも良い影響を与えるため、パフォーマンスとバッテリー駆動時間のバランスが高いレベルで実現する可能性があります。また、電力消費が少ないことでバッテリー容量を減らしても駆動時間が維持できるため、より軽量な Chromebook が登場する可能性もあります。

いずれにしても現時点ではまだ水面下で開発が進み始めたばかりで、実際にいつ MediaTek MT8189 を搭載する Chromebook が登場するかはまだわかりません。しかし、MT8189 と MT8196 を含め、2025年も MediaTek チップを搭載した Chromebook には期待ができそうです。

  • URLをコピーしました!

著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

目次