Google は2024年12月の Pixel デバイス向け Pixel Drop アップデートで多数の新機能を導入していますが、そのうち1つには高齢者や視覚障害のある人向けに Pixel スマートフォンを使いやすくする「シンプル設定」があります。この機能を有効にすることで、アイコンやテキストのサイズ、ナビゲーションなどの設定を調整し、UI を読みやすく最適化します。
これまで、Android では表示サイズやテキストの拡大縮小、ナビゲーションを調整するための様々な機能が提供されていますが、これらのオプションは手動で設定する必要があるため、操作がわかりづらいことがあります。そのため、Google は最初から読みやすさを向上させるための設定をまとめて行う「シンプル設定」を Android 15 QPR1 で導入しました。
この「シンプル設定」にアクセスするには、Pixel スマートフォンの [設定] > [ユーザー補助] に移動し、「シンプル設定を使用する」を有効にします。この機能の説明では、「テキストとアイコンを大きくし、レイアウトをシンプルにしてナビゲーションボタンを追加します」となっています。
ワンクリックで様々な調整が自動的に行われるため、これまでよりも簡単に変更することができます。Google によれば、この設定を有効にすると次のような機能が提供されます。
- テキストとアイコンのサイズを大きくする
- ホーム画面のレイアウトを簡素化
- 3ボタンナビゲーションボタン
- より高いタッチ感度
- 連絡先、時計、天気アプリのショートカット
- 高コントラストの壁紙
- アプリグリッドを 4×4 に拡大
- おすすめアプリはロック
なお、「シンプル設定」を無効にすることで、これらの設定は以前の値に戻ります。かなり大きなサイズで画面は見やすくなり、1タップで簡単に設定ができるため便利です。
新しい「シンプル設定」は、Android 15 QPR1 を実行している Pixel スマートフォン専用となっており、Pixel 6 シリーズ以降のデバイスで利用可能です。しかし、現時点では Pixel Fold、Pixel Tablet、Pixel 9 Pro Fold では利用することができません。