Amazon Kindle (2024) 第11世代をレビュー。古い Paperwhite よりも快適

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今回の記事では、今年10月に Amazon が日本でも発表した第11世代となる2024年版の Kindle シリーズのうち、ベーシックな Kindle (2024) を購入したのでレビューをお届けします。

ちなみに、私は Amazon の電子書籍リーダーは Kindle Paperwhite を第8世代あたりから使いはじめ、2018年に第10世代、2021年に第11世代に買い替えてから現在までずっと Paperwhite ユーザーでした。そのため、実はベーシックな Kindle は今回が初購入となります。

今回、ベーシックな Kindle だけでなく Kindle Paperwhite も第12世代の新モデルがリリースされましたが、すでに Paperwhite は持っていることに加えて、もう少し小さな電子書籍リーダーが欲しいと思っていたところでした。どうせなら Kindle も試してみたい気持ちがあり、そんなときに新しい Kindle (2024) は通常価格19,980円ですが、ブラックフライデーセールでは16,980円に値下がりしたのでこれを機に購入してみました。

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まずは Kindle (2024) の仕様と特長について簡単にまとめます。

  • 6インチ 反射抑制スクリーン
  • 300ppi
  • 16段階グレースケール
  • 前モデルよりも最大25%明るいディスプレイ
  • 16GB ストレージ
  • フロントライト LED ×4
  • USB-C ポート
  • 最大6週間バッテリー駆動
  • ブックカバー対応
  • 157.8 × 108.6 × 8.0 mm
  • 158g

前世代 Kindle との比較はできませんが、前世代の Kindle Paperwhite と比べてもある意味で下位互換となるデバイスです。ディスプレイサイズが小さくなり、フロントライトの LED の個数も減少、防水機能や色調調節ライトはありません。ディスプレイがフルフラットではなく、プラスチックっぽさが目立つという少しチープな面もあります。

しかし、ポジティブに捉えれば、よりコンパクトなサイズになり60g前後軽量化され、ライトも少ないですが決して見づらいわけではなく、夜間には明るすぎることもありません。また、防水が色調調節は必要ない場合には、これがない Kindle でも問題にはなりません。

実際、私の場合は風呂やプールなど防水機能が必要なシーンで読書をすることはなく、ほとんど自宅やカフェ、ホテルなどで使い、設定もほぼデフォルト(フォントサイズとダーク・ライト切り替えくらい)で使うので、防水と色調がなくても構いませんでした。また、Kindle Paperwhite だと画面サイズが大きくて読みやすいことは確かですが、もう少し小さいほうが持ち運びしやすいと感じていたため、サイズが小さい事自体はデメリットには思いませんでした。

上が Kindle、下が Kindle Paperwhite

ポケットや小さめのボディバッグなどでも入りますし、軽くなったことで Paperwhite より持ち出しやすくなりました。

前世代の Kindle はディスプレイが暗いという意見が多いようですが、新しい Kindle (2024) は25%明るくなったおかげか Kindle Paperwhite と比べても見づらいという印象はありません。文字などもはっきり見えますし、夜間や薄暗い部屋のなかでも特に問題はなく快適です。

画像の画面の明るさは9。最大24まで上げるとかなり明るい

6インチというサイズですが、ディスプレイ部分は実際の文庫本くらいのサイズなので見づらさなどはありません。少なくとも文字ベースでフォントサイズを変更できる Kindle 本であれば快適に読むことができます。

一方で、Kindle よりも大きいディスプレイを持つ Paperwhite の場合、フォントサイズを大きくしたときに表示できるテキストの量が多くなります。

Kindle でもフォントを大きくできますが、1ページに表示される文章量はだいぶ少なくなってしまいます。そのため、小さい文字が見づらい人やフォントを大きくして読みたい人には Kindle Paperwhite のほうがおすすめです。また、テキストベースの本ではなく漫画やA5~A4サイズの専門書などを読みたい人も Kindle では窮屈になるので、それが目的であれば Paperwhite や Fire HD、iPad mini などのタブレットを最初から購入するほうが無難です。

動作・操作感については、意外にも前世代 Kindle Paperwhite に比べてスムーズに動きます。読み込みや切り替えの一瞬の待ち時間は前世代 Paperwhite だと2テンポくらい待つ感じでしたが、新しいKindle のほうがワンテンポほど気持ち早く感じます。そのため、前世代 Paperwhite から新しい Kindle (2024) に買い替えたとしても動作や操作について不満に感じることはないと思います。

全体的に Kindle (2024) は完成度の高い電子書籍リーダーになっており、「はじめてのKindleにおすすめなモデル」とされていますが、どのユーザーにもおすすめできるモデルです。

とは言え、Kindle であるがゆえに Kindle 以外の電子書籍アプリが使えないというのが最大のネックかもしれません、Amazon 以外の電子書籍サービスやアプリを使っていたり、ニュースアプリや小説系アプリなど、Android アプリ等も含めて使うのであれば BOOX Palma 2 なども選択肢になります。

しかし、Kindle 本だけで十分であり、防水や色調などの追加機能は必要なく、できるだけ小さくて持ち運びのしやすい電子書籍リーダーを探しているのであれば、Kindle (2024) はとてもおすすめです。とくにフットワークの軽さを重視するのであれば、Kindle Paperwhite よりも快適に使うことができます。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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