先月、Amazon はグローバルで新しい Kindle デバイスを4機種発表していますが、そのうち1つには Kindle シリーズで初めてカラー E-ink (電子ペーパー)搭載した Kindle Colorsoft Signature Edition があります。
このデバイスは10月30日から正式に販売を開始しましたが、ディスプレイに重大な問題が発生しているとして出荷をキャンセルし、発送を延期していることが報告されました。現在、米国では最大1週間、またはそれ以上の期間で配送を停止しています。
この情報は Good e-Reader が報じているもので、Kindle Colorsoft のディスプレイには深刻な問題があり、とくに画面の下部に黄色のバーが表示されることがあるようです。また、ユーザーからはディスプレイが粗くぼやけていることで、コンテンツを読んでいるときに頭痛や目の疲れが引き起こされるとしています。
Amazon はこの問題に対して、否定的なレビューを投稿しているユーザーにコンタクトを取り、デバイスのログにアクセスするためにデバイスを返送するよう求めている(代わりのデバイスは手に入る)ことや、否定的なレビューを無差別に削除するといった行動に出ているようです。
なお、Amazon のカスタマーサービスが Kindle Colorsoft のソフトウェアアップデートによって問題を修正しようと取り組んでいるとユーザーに伝えているようです。また、Amazon が Good e-Reader に伝えたところでは、デバイスを物理的に再起動し、再起動前に数分間電源をオフにしておくことで、黄色いバーが表示される問題が解消する可能性があるとしています。
とは言え、現時点では根本的に解決する方法はなく、Amazon がいつ修正をリリースするかは不明です(これで修正されるかも不明)。
ちなみに Kindle Colorsoft ではダークモードが利用できないことが後出しで明らかになっています。幸いなことに Kindle Colorsoft は日本では発売されておらず、現時点ではリリースも未定なので、今回の影響を受ける心配はなさそうです。