パスキーを異なるプラットフォーム間で移動できるように取り組まれている

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FIDO アライアンス が新しい仕様書の作業草案を公開し、この仕様が標準化および実装されれば、ユーザーはパスキーとその他のすべての認証情報をプロバイダー間で安全に転送できるようになることを発表しました。

現在は様々な OS やサービスがパスキーをサポートするようになり、パスワードの代替手段としてのパスキーは少しずつ広がりを見せています。パスキーを使用することで情報が漏洩したりハッキングされるリスクは最小限に抑えられますが、異なるサービスプロバイダー間を移動するユーザーにとっては、パスキーを簡単にインポートまたはエクスポートする方法がないため、パスワードのほうが便利である場合があります。

この問題を解消するため FIDO アライアンスは、プロバイダー間でパスキーを移動できるようにする仕様の作業草案を公開しました。これが実装されれば、パスキーなどを安全にエクスポートまたはインポートできるようになり、プラットフォームの切り替えが簡単になります。

例えば、Apple ユーザーが iOS でパスキーを作成すると、iCloud で同期することで iPad や Mac でもそのパスキーを利用できます。しかし Android に切り替えた場合、Apple は Android 向けにパスワードアプリを提供していないため、Android 側で新たにウェブサイトなどのパスキーを手動で再作成する必要があります。これにより手間が増えてしまいますが、今回の仕様が提供されるようになればこの手間もなくなり、ユーザーはより自由に切り替えができるようになります。

新しい仕様に関しては、今後のソフトウェアアップデートで有効になる予定ですが、そのタイムラインについてはまだ明らかにされていません。

via Neowin

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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