Google は開発者向けに、Pixel 9 シリーズの AICore と AI Edge SDK を介して Gemini Nano を試すことができるようになったことを発表しました。
これまで Gemini Nano は Google 独自のアプリでのみ利用可能で、Pixel 8 Pro で利用可能になったあと、Samsung Galaxy S24 シリーズでも使えるようになりました。しかし、最近 Xiaomi 14T シリーズのリリースとともに対応デバイスを拡大し、現在は Google 以外にも外部パートナーのデバイス上で AI モデルへの早期アクセスを許可しています。
今回の発表では、開発者が Pixel 9 シリーズの AICore と AI Edge SDK を使用して Gemini Nano を試すことができるようにし、テキスト対テキストのプロンプトのみを許可しました。これにより、例えば言い換えや要約、構成、スマートリプライといったテキストベースの作業を、様々なアプリでオンデバイスで実行できるようになります。
Gemini Nano を活用する利点として、オンデバイス(ローカル)で AI 機能を使えるため機密性の高いデータも扱え、ネット接続なしで完全な機能を使えること、推論ごとに追加コストが必要ないことが挙げられます。
とは言え、現時点ではまだ開発者向けの Gemini Nano への実験的なアクセスとなり、本番環境での使用に適していません。そのため、これを採用するアプリが広く利用可能になるかどうかはまだわかりません。
Gemini Nano は今後のアップデートで画像を含む様々なモダリティのサポートが導入される予定です。さらに互換性のあるデバイスもより多くなることが期待されています。
なお、Android Police で Mishaal Rahman 氏が2024年10月1日現在で Gemini Nano をサポートした Android スマートフォンのリストを公開しています。 次のような Android スマートフォンが Gemini Nano をサポートしています。
- Google Pixel 8
- Google Pixel 8 Pro
- Google Pixel 8a
- Motorola Edge 50 Ultra
- Motorola Razr 50 Ultra
- Samsung Galaxy S24
- Samsung Galaxy S24+
- Samsung Galaxy S24 Ultra
- Samsung Galaxy S24 FE
- Samsung Galaxy Z Flip 6
- Samsung Galaxy Z Fold 6
- Realme GT 6
- Xiaomi 14T
- Xiaomi 14T Pro
- Xiaomi MIX Flip
また、マルチモダリティの Gemini Nano のサポートは、Google Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Fold の4機種のみとなっています。