現在、開発に取り組まれている MediaTek の未発表の Chromebook 向けチップセット MT8196 搭載の Chromebook のベースボードとなる「rauru」のベンチマークが Geekbench で発見され、そのスコアが明らかになりました。
これは Chrome Unboxed が報告しているもので、Geekbench で掲載された「Google rauru」の仕様から、MediaTek MT8196 は少なくとも2.70GHzで動作する1つのコア、2.10GHzで動作する7つのコアを採用したオクタコアチップになります。また、このデバイスは 16GBRAM を搭載し、Android 13 で動作していることが確認できます。
ベンチマークスコアはシングルコアスコアが1,845、マルチコアスコアが4,857を獲得しており、このスコアはインテル第12世代 Core i3-1215U とほぼ同じ数値となります。つまり、ASUS Chromebook Plus CX34 と同程度のパフォーマンスが期待でき、おそらく MT8196 もプレミアムモデル向けとして Chromebook Plus デバイスに搭載される可能性があります。
これまで多数の Chromebook をレビューをしてきましたが、Core i3-1215U の性能があればパフォーマンスに問題はなく、価格やバッテリー駆動時間を含めたバランスは Core i3 を搭載する Chromebook がちょうど良いと思います。
新しい MediaTek の MT8196 はそれと同程度のパフォーマンスと、おそらくバッテリー駆動時間もインテルの Core i3 より長くなることが期待できるため、かなり魅力的な1台になると予想されます。
現時点では MT8196 搭載 Chromebook のリリース時期ははっきりとしていませんが、早くても来年以降になると思われます。