Google は Bluetooth キーボードでも「Fast Pair (ファスト ペア)」機能のサポート導入をテストしており、将来的に Chromebook や Android デバイスと Bluetooth キーボードのペアリングを簡単にできるようになる可能性が報告されました。
Google は2017年からAndroid デバイスとスピーカー、ヘッドフォンなどの Bluetooth デバイスを簡単にペアリングできる機能として「ファスト ペア(Fast Pair)」を導入しています。2023年からは Chromebook などの ChromeOS デバイスでも利用できるようになり、現在ではスマートウォッチや Bluetooth タグ、マウスといった様々なアクセサリーで利用できるようになりました。
しかし、Bluetooth マウスはサポートされていても Bluetooth キーボードの Fast Pair はまだサポートしておらず、現時点ではペアリング設定をするときにデバイスの画面に表示される PIN を入力(キーボードによる)する必要があり、設定手順としては少し面倒です。
ところが、今週初めに「Fast Pair キーボードフラグ」というタイトルのパッチが Chromium Gerrit に登場したことが確認され、ChromeOS にフラグが追加されているようです。まだ正式に展開されているものではありませんが、このフラグはキーボードの Fast Pair のプロトタイプサポートを有効にするものと説明されています。
そのため、現時点では ChromeOS 専用のフラグとなっており、Chromebook と Bluetooth キーボードを Fast Pair により簡単にペアリングできるようになることが期待されます。
ただ、Bluetooth キーボードのメーカー側が Fast Pair のサポートを実装する必要があるため、既存のキーボードがこれをサポートするわけではないことに注意が必要です。
将来的には Android デバイスでも Fast Pair による Bluetooth キーボードとのペアリングがサポートされる可能性はありますが、ChromeOS の機能も含め、いつサポートが展開されるかは現時点では不明です。