今回の Talk on Chromebook by HelenTech は「この1週間であったChromebook関連のニュースをピックアップ」の2024年第26回目をお届けしていきます。
対象にしているニュースの期間は2024年07月13日から19日までとなっていて、今週は ChromeOS のアップデートに関する話題が中心です。
ChromeOS 126 に1回目のマイナーアップデートが展開
今週は Chromebook などの ChromeOS デバイス向けに ChromeOS 126 の1回目のマイナーアップデートが展開されました。このアップデートによって、サポートされている ChromeOS デバイスは OS バージョンの末尾が 132 から 178 へと更新されます。
リリースノートで特に変更内容の言及内容がないことから、定例のセキュリティ修正とバグ修正が中心のアップデートとなっています。
日本語の変換候補が正しく表示されない問題が修正
なお、今回のアップデートでは ChromeOS 126 へのアップデートで発生していた、日本語入力時に変換候補の一部が空白で表示され、正しく候補が表示されないという問題が修正されました。
かなり鬱陶しい問題だったので、早めに修正されて一安心です。
「いま」や「じこく」を変換すると候補の時間が UTC (協定世界時)で表示される問題は継続
ただし、現在も修正されていない問題として、Chromebookで「いま」や「じこく」を入力したときの変換候補に表示される現在時間が表示が、協定世界時 UTC になってしまう問題があります。
これがいつの頃から発生していたかは確認できていませんが、ChromeOS 125 でも同様の問題が発生した気がするので、かなり長い間、修正されていない可能性があります。
日付の変換に比べて使う機会は少ないかもしれませんが、不便なことには変わりないため、修正されることを願って余裕のある Chromebook ユーザーはフィードバックの送信をお願いいたします。
ChromeOS LTC (長期サポート候補)も ChromeOS 126 へとアップデート
ChromeOS のアップデートでは、ChromeOS LTC、長期サポート候補チャンネルも ChromeOS 126 へとアップデートされました。
この LTC は 長期サポート LTS チャンネルよりも先に LTS のメジャーアップデートが提供され、長期サポートが6ヶ月ごとであるのに対し、長期サポート候補は3ヶ月となっています。そのため LTC チャンネルでは LTS にメジャーアップデートが提供されるまでの間に新機能を試したり、アップデートにより問題が起きないかを検証することができます。
なお、LTS、長期サポートチャンネルのメジャーアップデートは 2024年10月1日以降が予定されています。
ChromeOS の Lacros プロジェクトが終了
今週の最後のニュースですが、Google は ChromeOS から Chrome ブラウザを切り離してスタンドアロンで動作する Lacros の開発を終了したことを発表しました。
この Lacros プロジェクトは4年以上前から行われており、Google は昨年このプロジェクトの内容とロードマップを正式に発表し、実験的なプレビューを提供していました。
Lacros プロジェクトは、現在 ChromeOS と統合されている Chrome ブラウザを切り離してスタンドアロンとすることで、ChromeOS のアップデートに依存することなく、Chrome ブラウザに最新の機能やセキュリティアップデートを素早く提供できるようにすることが目的でした。これにより、副次的に Chromebook の延命につながるとして期待されていましたが、Google はこのプロジェクトと実験的な機能のサポートを ChromeOS 128 で終了します。
Lacros が終了してしまうことは残念ですが、Lacros が開始された当時から ChromeOS を取り巻く環境は大きく変化していて、例えばメジャーアップデートが4週間ごとに変更され、毎週の定期アップデートが提供されるようになり、Chromebook のサポート期限が最長10年に延長したことなどが挙げられます。
また、Google によれば ChromeOS で Android スタックの一部を採用することで Lacros プロジェクトと同様の目標に注力することになったため、この実験のサポートを終了することを決定したと伝えました。
以上が、今回の「この1週間であったChromebook関連のニュースをピックアップ」で取り上げたニュースです。
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