Google Pixel スマートフォン自体、他のフラッグシップ Android スマートフォンに比べて充電速度が遅いことは事実ですが、今回の報告では一部の Pixel デバイスユーザーに Android 15 Beta 3 にアップデートした後、充電速度がさらに低下している問題が発生しているようです。
この問題は PiunikaWeb や Reddit などで複数のユーザーから報告されており、あるユーザーはアップデート前まではフル充電まで1時間強の時間で済んだものが、アップデート後には3〜4時間もかかるようになったことを伝えています。この他のコメントを見ると、50%に充電されるまで1時間程度かかり、フル充電まで5時間近くかかるユーザーもいるようです。
なお、Android 15 Beta 3 で多くのユーザーが影響を受けているようですが、ユーザーの報告では Android 15 Beta 2 でも発生していたという内容がいくつかありました。
この問題の原因については明らかではありませんが、アップデート後に影響を受けたとすれば、ハードウェアということは考えにくいです。一方、ユーザー側で充電器(W数)やケーブルの変更、デバイスのリセットなどを試したところ、すべて効果がなかったとしています。
また、1人のユーザーが充電中に Pixel スマートフォンの電源をオフにしたら充電速度が戻ったことを報告しているため、ハードウェアではなくソフトウェア側の問題による可能性が高いと考えられます。
幸いなことに Android 15 Beta 3 にアップデートしたすべての Pixel ユーザーが影響を受けているわけではないようですが、多くのユーザーから報告が相次いでいるため、広範囲に影響を与えている可能性があります。
この問題で影響を受けているユーザーは、現状では Android 15 Beta 3 にアップデートしている以上、回避する方法はなさそうです。唯一、時間がかかっても問題ないタイミングで充電するくらいしかありません。もしこの問題に遭遇した場合は、Android のフィードバックアプリを通じて問題を報告することをお勧めします。
Google は今後のアップデートでこの問題を修正することが期待されますが、どうしても耐えられない場合にはベータプログラムから安定版に戻すことも検討する必要があります。