Samsung は Galaxy Watch スマートウォッチに Galaxy AI を導入し、Wear OS 5 に関連した One UI 6 Watch の今後のアップデートで、Galaxy Watch シリーズに AI 機能を提供することを発表しました。これにより AI と Samsung Health アプリを組み合わせる、包括的な健康モニタリングシステムをユーザーに提供できるとしています。
Galaxy Watch シリーズに導入される具体的な AI 機能としては、Energy Score、Wellness Tips、Sleep Insights、Workout Routine、Aerobic/Anaerobic Threshold Heart Rate Zone Metrics、Functional Threshold Power という6つの健康機能が含まれるとしています。
- Energy Score (エネルギースコア) : 睡眠時間の平均、睡眠時間の一貫性、就寝/起床時間の一貫性、睡眠のタイミング、前日の活動、睡眠中の心拍数、心拍変動3などの個人の健康指標を組み合わせることで、毎日の状態をよりよく理解する
- Wellness Tips (ウェルネスのヒント) : 達成しようとしている特定の健康目標に基づいて洞察、動機付けのヒント、ガイドを提供して支援する
- Sleep Insights (睡眠の洞察) : 新たに睡眠中の動き、睡眠潜時、睡眠中の心拍数、呼吸数といった指標が追加され、睡眠の質をより正確に分析し、睡眠パターンを理解して睡眠習慣の改善につなげる
- 新しいフィットネス機能 : 従来は高度な機器で提供されていた、カスタマイズされたトレーニングのためのインテリジェントな身体能力測定が提供される
- Functional Threshold Power (FTP / 機能的体力閾値) & Aerobic Threshold (AT / 有酸素性作業閾値) & Anaerobic Threshold (AnT / 無酸素性作業閾値) : パーソナライズされた健康率ゾーンの5つのランニング強度レベルに加えて、例えば効率的なランニングをサポートすると同時に、パフォーマンスをすばやく分析する。プロのようにトレーニングし、パフォーマンスを最大化することを支援
- Workout Routine : 様々なエクササイズを組み合わせてパーソナライズされたワークアウトを行うことができる、ルートの比較や進捗状況を追跡できる
細かい機能の追加などもありますが、AI を使うことでよりパーソナライズされた指標とサポートを提供できるようになることが今回の導入の強みとなります。
また、Samsung によればこれらの AI 機能はすべて One UI 6 Watch のアップデートによって、Wear OS で動作するすべての Galaxy Watch シリーズで利用できるようになるとしています。このアップデートは Wear OS 5 がベースになるため、今年後半にリリースが予定されています。なお、ベータ版については6月にリリース予定と付け加えました。
Source Samsung