様々なデバイスの修理や修理ガイド、リソース、パーツなどを提供する iFixit が、Samsung との修理に関する提携を終了することを発表しました。正式には2024年6月17日に終了するとしています。
iFixit は提携終了を発表したブログ投稿で、Samsung の修理のしやすさに対するアプローチは自社のものと合致しておらず、修理に真剣に取り組んでいないとまで伝えています。また、いくつかの理由があるうち、Samsung から調達する備品が高価であることや、デバイスのデザインとして修理が難しいためコストが増加することなどを挙げています。
さらに The Verge へのインタビューでは iFixit と Samsung の契約では3ヶ月以内に顧客1人あたり7個以上の部品を販売できないこと、顧客の情報を Samsung に共有すること、2022年 Galaxy S22 シリーズ以降、Samsung から直接部品を入手できなくされたといったことがあるようです。
これらの情報を見る限りでは、Samsung 側がユーザーが自分自身でデバイスを修理することを良しとしていなかったことから、このような制限がかかっていると思われます。
なお、iFixit はユーザーへの影響を最小限に抑えるため、オリジナルのパーツとアフターマーケットパーツを含む Samsung デバイス用のパーツと修理キットの販売は継続するとしています。また、修理ガイドやマニュアルも公開していくとしますが、今後新しいマニュアルを作るために Samsung と直接協力することないと伝えています。