先日、Google が Pixel スマートフォン上で ChromeOS を動かす「Ferrochrome プロジェクト」というデモを行ったことが報告されていますが、この件について Google の Android エンジニアリング VP の Dave Burke 氏が「単なる技術デモ」であることを認め、実際にこれが提供される可能性は低いことを示唆しました。
もともとこの話題は、数日前に Google が非公開のイベントで Pixel 8 を使い、仮想化技術を用いて Chromium OS を動かすというデモンストレーションを行ったものが流出したことから始まっています。この非公開イベントは Google が Android パートナー企業向けに行ったカンファレンスで、イベントの締めくくりとして Google が Android 15 の仮想化機能について紹介する際に、あくまでデモンストレーションとして Pixel 8 で仮想化した Chromium OS を外部モニターに映すということを行ったとしています。
そのため、今回のケースはイベント上の技術デモであり、単に Pixel 8 を用いた Android 15 の仮想化機能の紹介に Chromium OS を使用しただけで、結局のところ ChromeOS を並行して動作させるという気があったわけではないと明らかになりました。
Google の Sameer Samat 氏も「Google は新しい機能を実証するために行った」ことを伝えており、今回の Ferrochrome プロジェクトもあくまで Android 15 の仮想化機能を披露するためのデモの一つでしかなかったとしています。
ここまで言われてしまうと、残念ながら Google には現時点で Android 上で動作する ChromeOS という計画は考えていないようで期待するだけ無駄のようです。とは言え、技術的には可能であることが示されているため、今後に期待ですね。