Google は Android 15 で Samsung の「セキュリティフォルダ」に似た「Private Space (プライベート スペース)」と呼ばれる新機能を導入すると言われており、これまで開発に取り組んでいる段階で完全に機能していませんでしたが、最新の Android 14 QPR3 Beta 2.1 で実行できるようになったことが報告されました。
Samsung の「セキュリティフォルダ」は”写真や連絡先などのプライベートコンテンツやアプリが他のユーザーからアクセスされないように保護する”という機能で、Google の「Private Space」も同じように個人的なアプリやファイルなどへのアクセスを防ぐ機能となります。
今回、Android Authority によって「Private Space」のより具体的な動作が明らかにされています。
「Private Space」を作成にするには、[設定] > [セキュリティとプライバシー]からプライベートスペースをタップします。メインのユーザーだけがスペースを作成できますが、Samsung の機能に比べて少し複雑で、Google はプライベートスペース用に別の Google アカウントを作ることを推奨しています。これは普段使うアカウントと分けることでプライベートなデータと履歴を別々にしておくことができるためですが、既存のアカウントを使用することもできます。
プライベートスペースを作成したあと、アプリ一ドロワーを開いて一番下までスクロールすると、プライベートというテキストと鍵のアイコンが表示されており、これをタップするとセットアップ時に設定した PIN または パスワードの入力を求められます。ロックが解除されると中のアプリが表示されます。
なお、プライベートスペースの存在そのものを隠すこともできるようですが、アプリドロワーに表示されなくなるため再アクセスするのがさらに面倒になるようです。
追加されたプライベートスペースでは、デフォルトで Google カメラ、Chrome、連絡先、ドライブ、ファイル、写真、Play ストアなどのいくつかのアプリがインストールされており、さらにインストールするにはアプリをインストールするか、メインのプロファイルでアプリを長押しして、プライベートでインストールすることもできます。
プライベートスペースでアプリを利用中は、ステータスバーに鍵のアイコンが表示されるため間違えることなくなります。通知などもデフォルトではコンテンツが表示されないようロック画面では最小化されています。これも変更はできるようです。
現時点では最新のAndroid 15 Developer Preview 2 でも有効になっていませんが、それよりも前の Android 14 QPR3 Beta 2.1 で機能的には完全に動作していることから、今後の Android 15 Beta のリリースなどで公開される可能性があるとしています。