Google は Google Workspace と Gemini for Workspace を活用した新機能として、新しい AI を活用した動画作成アプリやオンライン会議とメッセージングのアドオン、セキュリティアドオンなどの提供と強化を発表しました。
Google Vids
まず、新しい AI を活用した動画作成アプリ Google Vids は、動画、ライティング、制作、編集をすべてまとめたもので、簡単に編集できるストーリーボードを生成し、スタイルを選択すると動画、画像、BGMから提案されたシーンを組み合わせてドラフトと作成できます。プリセットのナレーションなども使用することができ、動画はドキュメント、スプレッドシート、スライドなどと並んで配置されるようになります。動画を見たほうがイメージは沸きやすいです。
AI による会議とメッセージング
現在プレビュー中の「Take Notes for me」のような AI 機能を利用することで、参加者がメモを取る代わりに AI が自動的にメモを取ってくれますが、さらに6月にリリース予定となる「Tranlate for me」を使うことで、69言語をサポートする Meet のキャプションを自動的に検出して翻訳してくれるようになります。そして、今年後半には Google チャットでメッセージの自動翻訳とオンデマンドの会話要約機能が提供される予定となっています。
なお、現在これらの新しいアドオンは「AI による会議とメッセージング」アドオンとして1ユーザーあたり月額1,356円(ここから割引になる)で提供されています。
新しい AI Security アドオン
新しい AI セキュリティ アドオンでは、機密ファイルを全社的に自動的に分類して保護できるようになります。これは組織固有のデータを使用してトレーニングされたプライバシー保護 AI モデルを使用し、現場の従業員を含むすべての従業員に対して、ドライブ内の既存ファイルと新規ファイルの継続的な評価、分類、保護を可能にする機能です。
また、DLP コントロールとラベル機能をベータ版として Gmail に拡張しており、機密の高いデータを量子コンピュータ攻撃から保護するためにクライアント側の暗号化におけるポスト量子暗号 (PQC) の実験的サポートを追加したことを発表しました。
Workspace に加わる改善
この他にも既存の Workspace および Gemini の機能の改善と追加を継続に行っており、以下のような機能が加わる予定です。
- Workspace と Vertex AI を使用してカスタム AI エージェントを簡単に構築
- Gmail の Help me write で音声入力から簡単にメール送信
- スプレッドシートの新しいテーブル機能による構成要素と通知の追加
- ドキュメントのタブとカスタマイズ機能(カバー画像の追加)
- チャットメンバーの容量の増加と Slack と Teams の相互運用
詳細については Google 公式ブログをご覧ください。