先日報告されていたように Google は Google Workspace ユーザー向けの Duet AI を Gemini へと置き換え、新たに Gemini Business と Gemini Enterprise の2つのプランを追加しました。
もともと Duet AI として存在していた機能を Gemini と呼び名を変えたもので、基本的な機能としては Gmail の help me write や Proofread、Google スライドの画像生成、Google Meet の背景生成といったものは変わっていません。
Gemini Business と Enterprise で出来ることは共通していますが、Enterprise のほうが Google Meet で出来ることが多く、Google ドライブの AI 分類機能を利用することができます。
- 外出先でも Gmail でメールの下書きを作成、推敲
- Google スプレッドシートで任意のプロジェクトの計画を作成
- Google スライド内で直接、テキストからオリジナル画像を作成
- Google ドキュメントでドキュメントの下書きを作成、推敲
- 近日提供予定: Google の最上位 AI モデルである Gemini Ultra 1.0 へのアクセス
- [Business] Meet での明るさと音声の品質の向上、生成された背景
- [Enterprise] Meet での字幕のリアルタイム翻訳、明るさと音声の品質の向上、生成された背景
- [Enterprise] Google ドライブでの AI 分類(近日提供予定)
この他に Google Meet では会議中にメモを取ったり、議事録の生成や会議の要約といった機能なども追加される予定です。今後利用可能になる AI 機能は こちら をご覧ください。
また、Gemini Business / Enterprise のどちらでもスタンドアロンの Gemini にアクセスできるようになりました。
一方で、現時点でも Gemini Business と Gemini Enterprise は英語のプロンプトのみに対応しており、すべての回答は英語(米国)で提供されます。対応言語は今後拡大する予定となっていますが、具体的なタイムラインは公開されていません。
なお、価格についてですが Gemini Business が1ユーザーあたり月額2,712円、Gemini Enterprise が1ユーザーあたり月額4,080円となっています。ここで割引が入るので最初の1年はもう少しお得に使うことができます。
価格で見ると Enterprise は Duet AI と変わらず、より手頃なプランとして Business が追加されたといった感じですね。筆者の Google Workspace アカウントでもプランが開始していましたので、管理者は管理コンソールの[お支払い] > [その他のサービスを利用する] > [Gemini for Google Workspace]をチェックしてみてください。