Google の Pixel スマートフォンに搭載されている Tensor チップセットは、これまで Samsung と協力して製造されてきましたが、将来的には自社開発で TSMC に移行することが報告されています。今回、その移行に先立ち Tensor の自社開発バージョンをチップのテストを行う KYEC に提供し、今年の半ばからテストを開始する可能性があることが報告されました。
昨年、Google は2024年内にリリースする Pixel 9 シリーズでは Samsung との協力を継続して Tensor G4 が搭載されると言われていますが、現行 Pixel 8 シリーズから大きな変更はないと言われています。
そのため、Google は2025年から自社開発のフルカスタムチップセットは Tensor G5 からになるとされ、この製造を Samsung ではなく TSMC に行うことが以前から伝えられていました。
今回の報告では、これまで Samsung が行ってきたテストを台湾のKYECが行うことが示されたため、将来的な Tensor プロセッサは Samsung ではなく TSMC になるということの裏付けになります。なお、以前の情報では Google はすでに Tensor G4 の製造を Samsung に依頼していることが報告されています。
いずれにしても今年の後半にリリースされる Tensor G4 では大きな変更はなく、来年にリリースされる Pixel フラッグシップモデルに期待することになりそうです。
Source 台湾経済日報 via 9to5Google