Google が新たにスペックを定義した「Chromebook Plus」ブランドに準拠するChromebookはHPからもリリースされ、14インチの「HP Chromebook Plus x360 14」と15.6インチの「HP Chromebook Plus 15.6」の2モデルが展開されます。名前が示すように1つはコンバーチブルタイプ、もうひとつはクラムシェルタイプとなります。
なお、「Chromebook Plus」とはGoogleが定めた一定以上の性能を持つChromebookに与えられるブランド名で、CPU/RAM/ストレージ/Webカメラ/ディスプレイが定められた性能以上のものを搭載し、AI機能など使えるようになります。
HPの新しい2機種も名前のとおり Chromebook Plus ブランドとなっているため、日本ではハイスペックに分類される性能を備えています。
「HP Chromebook Plus x360 14」と「HP Chromebook Plus 15.6」のスペックに関して、記事執筆時点ではHP公式サイトに固有のページが発見できず、公式サイトの製品一覧ページとGoogleのDiscover Chromebook から入手できる情報のみをまとめておきます。
HP Chromebook Plus x360 14
「HP Chromebook Plus x360 14」はアスペクト比16:10を採用した14インチ(1,920×1,200)解像度のディスプレイを搭載、タッチ操作とUSI 1.0 スタイラスペンをサポートしています。
CPUは最大でインテル第12世代 Core i5-1235Uプロセッサ、最大16GBRAMと最大512GB PCIe SSDを搭載します。Webカメラはプライバシーシャッター付きの5MP(1080p)、急速充電をサポートした最大10時間駆動のバッテリー、Wi-Fi 6Eサポート、2つのUSB-Cポートと1つのUSB-Aポート、microSDカードスロットを備えています。
14インチなのに重さが1.515kgあるようなので、持ち運びするには許容範囲内とは言え少々重たい印象です。
「HP Chromebook Plus x360 14」のベースモデル(Core i3-1215U/8GBRAM/128GBストレージ)は699ドルとなっていて、米国では10月8日から発売されます。
HP Chromebook Plus 15.6
続いて15.6インチの「HP Chromebook Plus 15.6」は一般的な16:9のフルHD(1,920×1,080)解像度を採用していますが、144Hzリフレッシュレートに対応している点が大きな特長です。また、今回新しく発表された「Chromebook Plus」シリーズでは唯一テンキーを備えています(既存と大きく変わらないLenovo IdePad Gaming Chromebook Plusを除く)。
CPUにはIntel Core i3-N305が搭載されており、8GBRAMと128GBまたは256GB UFSストレージが搭載されます。こちらも最大10時間のバッテリー、2つのUSB-Cポートと1つのAポート、Wi-Fi 66サポート、1080pウェブカメラとマイクミュートキーを備えています。
サイズの影響もあって重さは約1.73kgとなっているため、持ち運びよりも据え置きで使うユーザー向けのChromebookとなります。128GBストレージモデルの価格は499ドルとなっていて、こちらも10月8日から米国で発売されます。
どちらも日本でリリースされるタイミングはわかりませんが、Chromebook Plus シリーズは今後展開される予定ではあるため、遅かれ早かれ何らかのアナウンスがあると思われます。