Google は Chrome ブラウザ のセキュリティ修正を素早く提供するために、Chrome 116以降、安定版チャンネルは毎週アップデートを受信するようになることを発表しました。
Chromeは4週間ごとに新しい機能などを含むメジャーアップデートを展開しますが、それまでの間にもセキュリティの修正やバグに対処するためのアップデートが提供されています。これまでStableチャンネルでは、メジャアップデートまでの間に1回となっていましたが、Chrome 116以降は毎週アップデートがリリースされることになりました。
これによって、Chromeの利用や更新などに影響はなく、メジャーアップデートのタイミングも変わりませんが、セキュリティや問題の修正がより早く提供されます。
Chrome 77より以前はセキュリティパッチのリリースは平均35日でしたが、77以降は2週間毎の平均15日へと短縮されました。これを毎週のアップデートとさら短縮することで、問題が報告されてから修正され、それが展開されるまでの期間が短くなることで問題の発生をできる限り防ぐことができるようになります。また、安定したアップデートが毎週提供されることで、計画外のアップデートが減ることも期待できます。
Googleは、Chromeのアップデートが利用可能になった場合にはデスクトップまたはモバイルデバイスに限らず毎回すぐにアップデートするよう促しています。
Chromeを更新しても開いているタブやウィンドウが保存されているため、再起動後に再び開くことができますが、シークレットモードの場合はタブが保存されないため注意が必要です。
なお、現在はChromeのアップデートが利用可能になったことを通知する方法の改善も検討しているとしており、安定版を利用している1%のユーザーに新しい通知が実験的に提供されているようです。
いずれにしても、セキュリティや問題への対処・修正が早くなることは歓迎ですね。
となると、ますますChromeOSのアップデートとブラウザのアップデートに差が出てしまうので、Lacros プロジェクトの進展にも期待です。
Source Google