今年2月から開発がスタートしている「Geralt」と呼ばれるベースボードは、新しいMediaTek MT8188を搭載するChromebookタブレットになると言われており、都度開発状況が報告されてきました。
今回、この「Geralt」ベースのテストデバイスと見られるベンチマークがGeekbenchに登場したことが報告され、Snapdragon 7c Gen 2を搭載するデバイスよりもパフォーマンスの向上が期待できることがわかりました。
4月に「Geralt」によるベンチマークテストがGeekbench 5 と Geekbench 6 で大量に実施されていたようです。この結果から、例えば「Lenovo Duet 370 Chromebook」などに搭載されるSnapdragon 7cと比較してもそれを上回るようなスコアになっています。
以下は過去記事でも掲載している各機種の実機で測定したベンチマークと、MT8188のおおよその結果を掲載しています。
立ち位置としては同じSnapdragon 7cと比較しても、シングルコアスコアが約28%、マルチコアスコアも約14%向上しています。「Geralt」に搭載されるMT8188は、インテル第10世代Core i3-10110Uに近いスコアと言えるため、ほとんどのユーザーにとってはコレで十分と言わせるレベルの仕上がりが期待できます。
また、これまでの開発状況から「Geralt」はアスペクト比5:3の11インチ、2000×1200解像度、広視野角で400nitsというディスプレイを搭載することもわかっています。ベンチマークの結果から全てがわかるわけではありませんが、少なくともミッドレンジの性能を持つChromebookタブレットの開発が進んでいることは確かです。
開発状況から察すると年内の販売開始はなさそうですが、今年の後半に発表される可能性はありそうです。新しいChromebookタブレットの登場が楽しみですね。
Source Chrome Unboxed