ChromebookなどのほとんどのChromeOSデバイスで、StableのバージョンがChromeOS 110 (110.0.5481.112)へとアップデートがはじまっており、今後数日間で展開されます。また、このアップデートでは多数のバグ修正とセキュリティ アップデートが含まれています。
現状ではGoogleから新機能の追加などChromeOS 110の詳細については触れられていませんが、海外ユーザーの報告などによってChromeOS ベータ コミュニティで紹介されている機能のうち一部が反映されているようです。
筆者がアップデート後すぐに気づいた変更点として、Bluetoothデバイスを接続したときや切断したときに「○○を接続 / 切断 しました」という表示が画面中央下部ではなく右下に移動していることでした。大きな追加だけでなく細かい変更も多々ありそうです。
参考までに、ChromeOS 110 ベータ版の機能は次のとおりです。
オートコンプリートの再設計
Chrome OS では、Launcher Search オートコンプリートのユーザー エクスペリエンスが改善され、ユーザーが検索ジャーニーをショートカットできるようになりました。改善点は次のとおりです。
-入力ミスやスペルミスのあるクエリに対する堅牢なオートコンプリート
-選択した結果のより明確な検索結果カテゴリ
-キーボード ナビゲーションによるより直感的な結果選択エクスペリエンス
ChromeOS でのチャネルのラベル付け
最新バージョンの ChromeOS を試してみませんか? 安定していないチャンネル (ベータ、開発、カナリア) を使用しているユーザーの場合、右下のバッテリー アイコンの横にどのチャンネルを使用しているかを確認できるようになりました。クイック設定を開く時間を選択すると、デバイス ビルドの新しい UI と、フィードバックを直接送信するためのボタンが表示されます。
フィードバック ツールの更新
Chromebook ユーザーは、フィードバック フォームを使用して、問題、懸念事項、または提案を Google と共有します。今回のリリースでは、フィードバック フォームに支援機能が追加され、ユーザーがフィードバックを送信している間に関連するヘルプ記事を表示して、問題を自己診断できるようになりました。
フラグを有効にする: chrome://flags#enable-os-feedback
Bluetooth ヘッドセット マイク用の超高解像度オーディオ
特定の一般的な Chrome OS 使用シナリオ、特に Bluetooth ヘッドセットを使用したビデオ会議では、オーディオ サンプリング レートの帯域幅が制限されているため、音がこもり、包括性、主観的な品質、明瞭度に影響します。機械学習モデルを使用して、オーディオ信号の高周波数部分をプラットフォーム レベルで低帯域幅ソースから再構築するため、オーディオを使用するアプリは高品質のソースがあるかのように機能します。
フラグを有効にする: chrome://flags#audio-hfp-mic-sr
診断: キーボード入力ルーチン
キーボード テストは、診断アプリで利用できるユーザー向けのルーチンです。ユーザーは、キーボードのすべてのキーが正しく機能していることを確認できます。
Select-to-Speak 設定の再配置
このリリースにより、選択して読み上げ機能の設定が ChromeOS 設定ページに移動します。
フラグを有効にする: chrome://flags#enable-accessibility-select-to-speak-page-migration
印刷タスクとスキャン タスクの問題をデバッグおよび診断するための新しいツール
新しい Crosh コマンドは、デバイスを開発者モードにする必要なく、より詳細なプリンターとスキャナーのログを収集してユーザーやフィードバック レポートで利用できるようにします。ログにアクセスするには、新しい Crosh コマンドを使用します: printscan_debug
今後、Google側からもChromeOS 110の追加や変更についてアナウンスがあると思いますので、詳細がわかれば改めてお伝えします。