Googleは1年以上前から、デスクトップ版 Chrome ブラウザでスクリーンショットを直接編集するためのツールの開発に取り組んでいました。Chrome 98 Canary で最初に機能してから、最終的にStableにも実装されると予想されていましたが、新しい報告によると現時点ではこの機能の開発を中止したことが示されました。
Leopeva64によって発見された開発状況によると、Chromiumの開発者が”Chromeのスクリーンショット エディターがリリースできるほど洗練されていないと判断した”としており、将来的に再設計可能はあるものの、現時点ではこの機能に関連するフラグとコードを削除することを伝えています。
desktop-screenshots: remove editor support
We decided, after a great deal of UX feedback, that this component isn’t
Chromium Gerrit
polished enough to ship and we don’t quite see a path to getting it
there without a big rework. This change deletes the feature, the logic
to install the component, and the wiring for it in the screenshot
bubble.
この機能は、Chromeブラウザ内でスクリーンショットの撮影を有効にするフラグ #sharing-desktop-screenshots を有効にしたあと、撮影したスクリーンショットを編集可能にするためのフラグ sharing-desktop-screenshots-edit を有効にすることで利用可能となるものです。
Chromeブラウザ内で完結する機能なため、別にスクリーンショットアプリなどを導入する必要がなく、シンプルで初心者向きであることがメリットでした。ただ、すでにOSごとにスクリーンショット機能と編集機能が組み込まれているためことなどを考えると、ここで開発中止になったことも仕方ないように思います。