先日からChromebookなどのChromeOSおよびChromeOS Flexデバイスに対して、最新バージョンとなるChromeOS 109のリリースが開始しています。今回もGoogleからはリリースしたことのみの発表で内容について明らかにされていませんが、ChromeOS Beta Communityや海外ユーザーからの報告などによって、いくつかの新機能が追加されていることがわかっています。
前回の記事でもお伝えした内容が含まれますが、ChromeOS 109で追加されている新機能は次のとおりです。
Androidアプリの起動インジケーター
Androidアプリを起動してから実際に表示されるまで大きな遅延が発生した場合などに、アプリが読み込まれていることを視覚的にわかりやすくしたインジケータがウィンドウとして表示されるようになりました。
読み込み画面が表示されるようになっただけで、アプリの起動そのものが早くなるなどの影響はありません。
新しいSFTPオプション
ChromeOSのLinuxターミナルアプリを使ってリモートサーバーにアクセスを必要とするようなユーザー向けですが、フラグ chrome://flags#terminal-sftp を有効にすることで接続したサーバーのフォルダやターミナルに簡単にアクセスできるようになります。
次の項目からは前回の記事でも簡単に紹介している機能となります。
オーディオデバイス検出の改善
Chromebookにハブやドック、モニターなどを再接続したときに、前回選択したオーディオ入力・出力デバイスを記憶することができるようになりました。これまでは接続するたびにデフォルト設定に戻ったり、別のオーディオデバイスに接続されてしまって変更が必要になるなど少々不便でしたが、これによって毎回変更する手間が減りました。
「このページについて」オプション
この機能はChromeOSに限られた話ではなくすべてのChromeブラウザが対象となりますが、Google検索結果に関する詳細情報を表示させるオプションが追加されました。これは検索結果で参照できる内容を、訪問後のページでもサイドバーに同じ内容が表示できるようになっています。
ただ、筆者の環境だと表示されていませんので国によって違いがあるのかもしれません。
ギャラリーアプリにカラー パレットが追加
Chromebookのギャラリーアプリを使って画像やPDFを編集する際、メモを追加するときの色の選択肢の制限がなくなりカラーパレットから好きな色を選択できるようになりました。
色はトラックパッドや特定の16進数コードを使って、調整することができます。
この他にもいくつかフラグを有効にすることで使えるようになる機能もあるようですが、この記事を執筆している時点で報告されている新機能は以上となります。
筆者としてはオーディオデバイス接続の改善が地味にありがたく、普段ChromebookをNest Audioに接続していますが、外部モニターに接続すると毎回モニタのスピーカーに切り替わってしまい、手動でNest AudioあるいやJabra Linkを選択し直さなければならず非常に手間でした。今後もこういった、地味でもストレスが減る改善をしていってほしいですね。
Source: About Chromebooks, 9to5Google