Chrome 108およびChromeOS 108で利用可能になる新機能のうち、ブラウザのパフォーマンス設定に関する機能の「メモリ セーバー」と「省エネモード」について、Googleは公式ブログで導入したことを発表しました。
Googleによれば、この2つのモードによってChromeのメモリ使用量を最大40%削減できること、デバイスのバッテリーが不足したときにバッテリー寿命を延ばすことができると改めて伝えています。
すでにChrome 108やChromeOS / ChromeOS Flex 108へのアップデートの記事で取り上げていますが改めて機能を説明すると、まず「メモリ セーバー」機能は、タブが非アクティブなときにデバイスのメモリーを一定量解放して空き容量を確保する機能です。
負荷の高いアプリを実行しているときに便利な機能ですが、解放されたタブは空白になりアクティブになると再読み込みされるため、バックグラウンドで動作させたいタブの場合は注意が必要です。そういう場合にはブラウザの[設定]>[パフォーマンス設定]から、メモリを解放させないサイトを設定することができます。
もう一つの機能「省エネモード」は、デバイスのバッテリーが20%以下になるとChromeブラウザのバックグラウンドでの動作や視覚効果を制限してバッテリーを節約するものです。
設定から電源に接続していないとき(バッテリー駆動時)に、常に省エネモードをオンにするということもできますが、常用するには使いづらいのであくまで非常時の機能として考えておくほうが良いでしょう。
これら「メモリ セーバー」と「省エネモード」の機能は今後数週間かけて、Windows、macOS、ChromeOS 向けに展開される予定です。フラグを有効にすることで現状でも使うことができますので、興味のある人は試してみるのも良いと思います。
Source: Google