ChromeOSでゲームをプレイする方法の3つ目として新たに開発されていたSteamですが、ついにベータ版へとアップデートされ、これまでよりも多くのChromebookをサポートするようになりました。
記事執筆時点では、ChromeOSがbetaチャンネル(バージョン 108.0.5359.24 以降)にあることが必要ですが、これまでのアルファ版からハードウェア要件を引き下げたことによって、最小CPU要件はCore i3もしくはRyzen 3、新しいCPUとなるインテル第12世代とAMD Ryzen 5000Cシリーズを搭載したChromebookで試すことが可能です。
一応、Steamの推奨環境としてCore i5もしくはRyzen 5以上、16GBRAM以上であることをGoogleは伝えています。新しくサポートされたデバイスは以下のとおりです。
- Acer Chromebook 514 (CB514-1W)
- Acer Chromebook 515 (CB515-1W)
- Acer Chromebook 516 GE
- Acer Chromebook Spin 514 (CP514-3H, CP514-3HH, CP514-3WH)
- Acer Chromebook Spin 713 (CP713-3W)
- Acer Chromebook Spin 714 (CP714-1WN)
- Acer Chromebook Vero 514
- ASUS Chromebook CX9 (CX9400)
- ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5500)
- ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5601)
- ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip
- Framework Laptop Chromebook Edition
- HP Elite c640 14 inch G3 Chromebook
- HP Elite c645 G2 Chromebook
- HP Elite Dragonfly Chromebook
- HP Pro c640 G2 Chromebook
- IdeaPad Gaming Chromebook 16
- Lenovo 5i-14 Chromebook
- Lenovo Flex 5i Chromebook 14
- Lenovo ThinkPad C14
現状、日本で発売されていモデルで見ていくと法人向けを除き、ASUSのChromebookに多くの選択肢があります。
「Steam for ChromeOS」をインストールするためにはフラグ chrome://flags/#enable-borealis が有効になっている必要がありますが、対応しているデバイスであればランチャーから「Steam」を検索するだけでインストールが可能となります。なお、すでにアルファ版をテストしていたユーザーは、一度Steamをアンインストールして再インストールする必要があります。
Steam for ChromeOSがベータ版になったことで細かな変更点があり、例えばフルスクリーンでゲームプレイ中にバッテリー残量が少なくなったことを通知する機能やバッテリー駆動時間そのものを延ばすような改善、ストレージ管理に関する改善、バックグラウンドでゲームのダウンロード中はデバイスがスリープしなくなるといったようなものです。
もちろんパフォーマンスの改善も行われており、Vulkan 1.3 と DirectX 12 の初期サポートによって「シェーダーの保存と永続化の方法」が改善、スケーリングシステムの改善に伴いQHDやUHDでのゲームプレイをサポート、ポインターロックの有効化、アプリとフルスクリーンの切り替え処理改善、キーボード処理の改善、ウィンドウ管理のサポート改善、日本語フォントの追加、マウスカーソルの修正などが含まれています、
また、Googleの対応ゲーム一覧も更新されており、50のタイトルが追加されています。
- Steam on ChromeOS Beta