EarFunの新作ワイヤレスイヤホン「EarFun Air S」をレビュー

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EarFunの新作ワイヤレスイヤホン「EarFun Air S」をレビュー

過去に何度か実機レビューしているEarFunの完全ワイヤレスイヤホンですが、今年になって新モデル「EarFun Air S」が登場しました。この「EarFun Air S」は、国内最大級と言われるオーディオ・ビジュアル機器アワードのVGP2022SUMMERにて”Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング(8千円未満)”の部門で金賞を受賞するなど、その実力が評価されているモデルです。

またすでに多くのメディアなどでレビューが行われていますが、遅まきながら今回も当ブログなりに「EarFun Air S」の実機レビューをお届けしたいと思います。

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目次

実機レビュー

まずは「EarFun Air S」の基本仕様から紹介していきます。このモデルはアクティブノイズキャンセリングを搭載し、同時に2台まで接続可能なマルチポイントペアリングに対応、Bluetooth 5.2やaptXをサポートして従来よりも消費電力が少ないことでバッテリー駆動時間の確保と安定した接続が可能となっている点が特長になります。

基本仕様

スピーカー10mmウール複合
ダイナミック振動板
対応モードノーマル
ヒアスルー
ANC
対応コーデックaptX, AAC, SBC
対応プロファイルA2DP, AVRCP, HFP, HSP
Bluetoothv5.2
通信距離最大15m
駆動時間ANCオン: 最大5時間
(ケース込 最大25時間)

ANCオフ: 最大6時間
(ケース込 最大30時間)
充電USB-C / Qiワイヤレス充電
※10分充電で約2時間再生可能
その他IPX5 防水
タッチコントロール
低遅延モード
音声アシスタント対応
サイズ56mm x 65mm x 31mm
重さ52g(ケース込)

8千円以下の価格ながらANCとワイヤレス充電、アプリ対応、タッチコントロール、aptXサポートと揃っているところがポイントになります。また、「EarFun Audio」というアプリ(Android/iOS)を利用することでイコライザーによる調整やタッチコントロールの一部操作の変更も可能です。

付属品

ここで付属品について紹介しておきますが、本製品に付属するのは以下のようなものです。

日本語訳もある取説にイヤホン充電端子の掃除用綿棒、USB-AtoCケーブル、サイズ違いのイヤーピース(XS,S,L)となっています。大体のイヤホンではS/M/Lの3パターンが多いですが、XSも用意されているのがEarFunらしさでしょうか。

デザイン・外観

本体のデザインについて、まずはケースから。

ケースのサイズ感で言うとわりと大きく、手持ちの他のイヤホンと比較すると例えば「Jabra Elite 85t」のケースよりもわずかに大きく厚みがあります。ただ持ったときのサイズ感や重さはほぼ変わりません。

ロゴを見て手間側には指をかけやすいよう段差が設けられていて、ヒンジ側にはUSB-Cポートが備わっています。

私としてはワイヤレス充電を活用して充電することがほとんどなので、あまりポートの出番はないと思っていますがあれば安心ですね。ちなみに充電中は正面側にあるLEDインジケーターが赤色で点滅します。充電が完了すると緑色に変わるとは、ぱっと見で充電状態の判断はしやすいです。

蓋を開いたところはこんな感じ。

購入直後であれば、蓋を開いてイヤホンを取り出すとBluetoothペアリングが開始されますが、再設定したいや別のデバイスとペアリングさせたい場合には、イヤホンを収納した状態で両イヤホンの間に位置している円形ボタンを長押しすると再ペアリングが行なえます。ちなみに単押しだとケースのバッテリー残量を確認(外側のLED通知ランプで)できます。

続いてイヤホン本体について。

軸がやや長めのデザインですが、過去モデルや「AirPods」などとほぼ同じサイズ感だと思います。また軸の外側上部はタッチコントロールセンサーになっていて、ここを短押し・長押し、複数回押しなどによって操作することができます。

音質・ANC

実際に使用してみての音質ですが、過去モデルに比べてやや軽めの音といった印象がありました。いわゆるドンシャリ系ではないため比較的聞きやすいですが、低音そのものはそこまで響く感じではありません。可もなく不可もないスタンダードなワイヤレスイヤホンと言えますので、こだわりのあるユーザー以外はほぼ違和感のないレベルだと思います。が、低音を重視する人だと物足りなさを感じるかもしれません。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)に関しては、この価格帯であれば十分と言えるレベルで、エアコンやファンの低音などはキレイにフィルターされていると思います。ただ高音や人の話し声などはふわっと遠く聞こえるようになった程度なので、一瞬で静けさがという感じではありません。また、ヒアスルー(外部音取り込み)モードも特に気になる問題はありませんでした、机からものが落ちたときの音がそれなりに増幅されて聞こえた気がするので、音の煩い場所だと少々気になるかも。

細かいところで少し物足りなさを感じることはあるかもしれませんが、価格を考えたら十分許せるレベルだと思います。

アプリ・操作感

「EarFun Air S」はアプリを使うことでイコライザーの調整や長押し・トリプルタップのカスタマイズなどを行うことができます。基本的にできることは少なく、必要最小限といったところ。

イヤホンそのもののコントロールについては、タップ操作の反応するエリアが狭いせいなのか少々難しく感じました。というのも、長押ししているのにシングルタップと判断されてしまったり、トリプルタップしても反応しないことがありました。

ちなみにタッチコントロールによる操作は以下のようになっています。

操作
再生/停止2回タップ(左・右)
曲送り3回タップ(右)
音量アップ1回タップ(右)
音量ダウン1回タップ(左)
受話/切断2回タップ(左・右)
通話拒否2秒長押し(左・右)
2つの電話切替3回タップ(左・右)
音声アシスト2秒長押し(右)
モード切替2秒長押し(左)
ゲームモード切替3回タップ(左)

1回タップであればさほど問題はないのですが、2回タップや長押しのときに少々コツが必要になることだけ購入前に覚えておくとよいと思います。

まとめ

ということで、今回は「EarFun Air S」の実機レビューをまとめました。

操作性の面では少々コツがいるなど惜しいところもありますが、ANC搭載の完全ワイヤレスイヤホンとして、価格を考えるとかなりバランス良くまとまっていると思いますので、受賞するのも納得です。

1万円以下でバランスの良いANC搭載完全ワイヤレスイヤホンをお探しであれば、「EarFun Air S」を候補として検討してみてはいかがでしょうか。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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