今年2月に早期プレビュー版(Dev)のリリースを開始したGoogleのChromeOS Flexが、本日から安定版(OSバージョン 103 / Stable)へと移行したことが明らかになりました。
ChromeOS Flexは、古いWindowsやMacをChromebook(ChromeOS)に変えることのできる無料のOSで、2020年12月に買収したCloudReadyを2月に「ChromeOS Flex」としてGoogleの正式サービスとしてリリースされたものです。
Googleは各メーカーのデバイスでの動作を検証し続けており、今回の安定版移行に際して対象となる認定デバイスが400を超えました。ここで言う認定デバイスとは、オーディオ入出力やディスプレイ、ネットワーク、USB、Webカメラなどの機能が動作するデバイスのことです。現在も多くの検証に取り組んでいて、デバイスがまだ認定されていない場合でもChromeOS Flexを試すことができます。
ChromeOS Flexは、古いデバイスを最新のChromeOSで(しかも無料で)動作させることができる点が大きなポイントです。またインストールされるChromeOS自体がセキュリティの高さや管理の楽さ(学校や企業向け)、セットアップの簡素化など多くのメリットがあります。このChromeOS Flexもネットワーク経由もしくはUSBデバイス経由でインストールすることが可能となっています。
ただ、古すぎるデバイスは動作しない可能性があることは早期アクセスプログラムから変更ありません。以下がChromeOS Flexが動作するハードウェアの要件です。
- Intel または AMD x86-64ビット互換デバイス
- 4GBRAM
- 内部ストレージ 16GB
- USBドライブから起動可能
- BIOSへの完全な管理者アクセス
- 2010年以前のデバイスは性能低下する可能性
- Intel GMA 500、600、3600、および3650グラフィックスハードウェアは、ChromeOSFlexのパフォーマンス基準を満たさない
ちなみにChromeOS Flexを試すときは、Chromebookリカバリ ユーティリティというChromeブラウザの拡張機能を利用してUSBインストーラを作成するだけです。
[リストからモデルを選択]を選び、メーカーは”Google ChromeOS Flex”、製品は”ChromeOS Flex”を選択し、あとはUSBメモリを差して続行するだけで簡単に作成が可能です。