すでにChromebookではSnapdragon 7c搭載モデルは複数登場していますが、その裏ではSnapdragon 8cxを搭載するChromebookの開発も進んでいることが明らかにされています。今回もChromeUnboxedがその後の情報を追跡したところ、ARMプロセッサもNVMeがサポートされることに加え、5Gもサポートされる可能性があることを報告しています。
まず、現時点では高速なMVNeストレージは、MediaTekやQualcommなどでは採用されておらず、インテル版のみとなっています。特にハイスペック寄りと期待されているKompanio 1380でもNVMeは非搭載となっているため、せっかくの性能をインテルCPUと比較して活かしきれない可能性があります。しかしようやく、NVMeもサポートされるように開発が進んでおり、これがSnapdragon 8cxが最初になるようです。
UPSTREAM: PCI: qcom: Add sc8180x compatible
The SC8180x platform comes with 4 PCIe controllers, typically used for
Chromium Gerrit
things such as NVME storage or connecting a SDX55 5G modem. Add a
compatible for this, that just reuses the 1.9.0 ops.
また上記のコメントでは、5G対応モデムについても言及されており、Snapdragon 8cxではNVMeサポートだけに限らず5Gもサポートしている可能性が高いと言えます。
Snapdragon 8cxは性能面でもChromebookとしてスタンダードクラス(以上)の性能やバッテリー駆動時間もそれなりに長くなることが期待できます。持ち運ぶにはちょうど良いChromebookになると思いますので、そこに5Gをサポートするとなれば出先で使うには良い機種となるはずです。ただ、5Gネットワークが利用できるエリアがまだ限られている点が最大の問題でしょうか。あとは4Gとの下位互換があるとしても5G対応というだけで価格がさらに上がる可能性が高いことも気になるところです。
とは言え、インテル版だけでなくSnapdragonのChromebookもNVMeや5Gのサポートが追加されることは嬉しい変更だと思います。