9月から開発が進んでいて、先月後半に報告された新しいプライバシー保護機能の一つとしなるスヌーピング(肩越しにディスプレイを覗き見されていること)検出機能ですが、ついにChrome OS 98 Dev Channelにて追加されていることが確認できました。
ただし、この機能はあくまで実験的な機能となっているためフラグから手動で有効にする必要があることと、現時点では機能はしていません(試せなかった)。
このフラグは、ChromebookなどのChrome OSデバイスでCanaryまたはDev Channelになっているときに chrome://flags#snooping-protection で表示されます。
項目名はEnable snooping “detection”となっていますが。
フラグを有効にして再起動すると、設定アプリ内の”セキュリティとプライバシー”に”Smart privacy protections”という項目が現れます。
またこの機能を有効にする際には、検出レベルを選ぶことができるようになっています。
そしてその項目を選択して画面が変わると、Snooping protectionのオンオフが選択できるようになります。
誰かがディスプレイを覗き見していることを検出した場合、画面を暗くするかChromebookにアイコンを表示するかを選択できるようになっています。なお現時点ではどちらか一方しか選択できません。
なお、Snooping protectionはこれまでの報告によるとヒューマンプレゼンスセンサなど人感センサを搭載する新しいChromebookのみがこの機能を備えていることが示唆されています。
HPCなどはない「Pixelbook」でも上記の項目が表示されたことから、HPC非対応でもChrome OS 98にアップデートすれば項目は追加されるようです(肩越しに覗き見してもらいましたがPixelbookでは機能せず)。
それと気になる点としては、この機能はChromebookのカメラを利用するため、常にカメラが働いている状態となるはずです。となるとプライバシーへの影響はもちろんですが、Chromebookそのもののパフォーマンスにも影響が出ると予想できます。
いずれ試してみたいものですが、新しいHPC採用Chromebookが出てくるまではどうしようもないので様子見です。
Source : About Chromebooks