およそ1年前、GoogleとParallelsのパートナーシップが明らかとなり、エンタープライズ向けに限られますが、ChromebookでWindowsを仮想化して使用することが可能になっています。
Windowsアプリケーションに頼らざるを得ない状況がある場合、クラウド以外の代替手段としてChrome OSでParallels Desktopを使うという方法は良い選択肢になります。
ChromebookでParallels Desktopを使用するためには、Intel Core i5またはi7、16GBRAM以上のメモリを搭載していることが条件になっていますが、今回のアップデートによりAMD Ryzen 5および7を搭載するモデルも追加され、さらに必要RAMも8GBRAMからへと変更されています。
この変更によって、Parallels Desktop for Chrome OSに対応したモデルは以下のようになります。
HP
- HP Elite c1030 Chromebook
- HP Pro c640 Chromebook
- HP Pro c645 Chromebook
- HP Chromebox G3
- Google Pixelbook
- Google Pixelbook Go
Acer
- Acer Chromebook Spin 713
- Acer Chromebook Spin 13
- Acer Chromebook Spin 514
- Acer Chromebook 714
- Acer Chromebook 715
- Acer Chromebox CXI4
Dell
- Dell Latitude 5300 2-in-1 Chromebook
- Dell Latitude 5400 Chromebook
- Dell Latitude 7410 Chromebook
Lenovo
- Lenovo ThinkPad C13 Yoga Chromebook
- Lenovo Yoga C630 Chromebook
ASUS:
- ASUS Chromebook Flip C436FA
- ASUS Chromebook Flip CM5
- ASUS Fanless Chromebox
- ASUS Chromebox 4
これまでになかったいくつかのIntel搭載ChromebookとChromeboxが追加されているのが大きな変更点です。
もちろん推奨の仕様はこれまでどおりのハイエンドに限られていますが、わずかに条件が緩和されたことで選択肢が増えました。
ただし、いずれもChrome Enterpriseのライセンスを取得しているデバイスに限られることに変わりありません。
また機能面では、Parallels Desktop for Chrome OSがシステムカメラとマイクをサポートするようになったため、仮想化したWindows上でMicrosoft TeamsやSkypeなどのWeb会議を利用することができるようになります。
さらにUSBドライブとハブがサポートされたため、Parallelsから直接外付けストレージへアクセスすることもできるようになっています。
詳しくはParallelsの公式をチェックしてみてください。
といっても個人向けではほぼ関係いですし、Chrome EnterpriseユーザーでWindowsをローカルで使いたい…といった特殊な用途向けなのが勿体ない気はしています。