サムスンはCES 2021にて「Samsung Galaxy Chromebook 2」を正式に発表しました。
これまで出ていた情報のとおり、昨年登場したハイエンドな「Galaxy Chromebook」からスペックを抑え、価格も多少はお手頃となったミッドレンジクラスのChromebookとなっています。
ミッドレンジクラスになったことで、「Galaxy Chromebook」のときに問題となったバッテリー駆動時間が改善することが期待されています。
ちなみにカラーはRedとGrayの2色展開。
スペック
ディスプレイ | 13.3インチ QLED 1,920×1,080 |
CPU | Celeron N5205U Core i3-10110U |
RAM | 4GB 8GB |
内部ストレージ | 64GB eMMC 128GB eMMC |
外部ストレージ | microSD |
ネットワーク | Bluetooth 5.0 Wi-Fi 6 |
ポート | USB-C ×2 |
バッテリー | 最大12時間 |
その他 | バックライト付きキーボード USIスタイラスペン対応 |
サイズ | 304.8×203.2×14mm |
重さ | 1.23kg |
価格 | Celeronモデル:549ドル Core i3モデル:699ドル |
昨年発表されている「Galaxy Chromebook」を知っている人から見れば、「Galaxy Chromebook 2」はかなりスペックが抑えられていることがわかると思います。
まずディスプレイですが、「Galaxy Chromebook」にはOLEDを採用した4Kパネルが搭載されていましたが、「Galaxy Chromebook 2」ではQLEDのフルHDパネルへと変更されています。
ただ、13.3インチというサイズに4Kディスプレイが必要だったかどうかは議論の余地があると思いますし、その影響によってバッテリー駆動時間が短くなっていたことも事実です。
そのため、「Galaxy Chromebook 2」でディスプレイの性能が抑えられたことによって、「Galaxy Chromebook」の問題点であったバッテリー駆動時間が改善することが期待できるため、決して悪いことではないと思います。
しかし、4K搭載ハイスペックChromebookがウリでもあった「Galaxy Chromebook」でしたので、果たしてスペックを抑えたモデルを「Galaxy Chromebook 2」と言って良いかは何とも言えません。
性能面では、採用しているCPUはインテル第10世代ですが、Celeron N5205UもしくはCore i3-10110Uへと抑えられていることがわかります。
Tiger Lakeを採用しないのは少し残念な気もしますが、第10世代Core i3もChromebookとしては十分過ぎるほどのハイエンドなCPUですので、特に問題はないと思います。
ちなみに、Celeron N5205Uモデルは、4GBRAMと64GBストレージの構成、Core i3モデルは8GBRAMと128GBストレージのの構成とわかりやすい2種類となるようです。
ただ、これらのストレージはNVMeではなくeMMCを採用しているため、ある程度のクオリティが期待できる機種なのにこの点が非常に残念です。
残念といえば、「Galaxy Chromebook 2」には指紋センサと本体収納式スタイラスペンがなくなってしまいました。
価格を抑えるための犠牲だったと思いますが、USIスタイラスペンはサポートしていますので、まあ仕方ないと言ったところです。
そして最後に価格ですが、Celeronモデルが549ドルから、Core i3モデルが699ドルから販売され、2021年の第1四半期には購入可能になるとしています。
全体的に悪くないクオリティで仕上げてくると思いますが、海外市場の場合だと、「Acer Chromebook Spin 713」が際立ったコストパフォーマンスの良さを発揮しているため、正直なところ少し高めの値段設定だと感じます。
ただこれも、セールなどで値下がりすればちょうど良い価格に収まるので、その場合には面白い選択肢となりそうです。
これまでの展開から、おそらく日本国内での発売は絶望的だと思いますが、米国Amazonからの直送は期待できると思います。