ChromebookでもインテルCPU以外の採用が多くなっていますが、その中でもとりわけ情報が多く出回っていて、いくつかの新しい試みをされていることがわかっているのは、「Coachz」という開発中のChromebookタブレットです。
これまでに何度か細切れに情報が登場していましたので、ここで改めてまとめておきたいと思います。
Coachzは新機能満載?
過去数ヶ月にわたり、開発状況や機能が明かされてきた「Coachz」ですが、そもそもこの機種は「Trogdor」というモデルがベースとなります。
「Trogdor」自体は、昨年の7月に開発が始まっていてSnapdragonを搭載するデバイスになることがわかり、その派生となる「Coachz」も同様にSnapdragonを搭載するだろうとなったとき、Snapdragon 7cであることが過去のリークからわかっています。
ちなみにすでにAcerがChromebookでは初となるSnapdragon 7c搭載の「Acer Chromebook Spin 513」を発表していますので、このタイミングで開発されていることも、今後も登場することも間違いないはず。
そしてこの「Coachz」は、取り外し可能なキーボードに対応するといった内容のコミットが発見され、Chromebookタブレットであることがわかりました。
最新の情報では、「Coachz」に搭載されるディスプレイサイズが233×155mmで、解像度が2,160×1,440ということが明らかとなり、このことからおよそ11インチに3:2のアスペクト比を持つディスプレイを搭載したモデルであると予想されます。
また「Coachz」はUSIスタイラスペンをサポートしているだけでなく、Appleの「iPad Pro」のようにペンをワイヤレス充電できることがコミットからも明らかとなっています。
これまでに登場しているUSIペン、とくにHPのペンだとマグネットでしっかりくっつきますので、「iPad」のように本体側面にマグネットでくっつけてワイヤレス充電ができる可能性が高いと見ています。
また周辺機器のワイヤレス充電をサポートしている情報とともに、キックスタンドを搭載することも明らかとなりました。
いくつかのコミットの表記から、「Lenovo Duet Chromebook」のようなカバー付きキックスタンドではなく、本体に付属した「Microsoft Surface Pro」のようなキックスタンドになる可能性があります。
どちらかと言うと、「iPad」に近い立ち位置でキックスタンドが搭載されているというイメージの方がしっくり来る感じですね。
ということで、現状でわかっているChromebookタブレット「Coachz」の情報をまとめます。
- HPの可能性が高い
- Chromebookタブレット
- 11インチ 2,160×1,440
- アスペクト比 3:2
- Snapdragon 7c
- LTE対応モデルあり
- USIスタイラスペン対応
- ペンのワイヤレス充電対応
- キックスタンド
- 着脱式キーボード
- USB-Cポートのみ(Aポートなし)
- 指紋センサ
このようになるわけですが、このスペックだけでも低価格帯モデルというよりも上位機種に近い扱いになりそうです。
現状、細かいスペックは不明ですが、ベースボードの開発が2019年に開始していることやAcerがSnapdragon 7c搭載機種をすでに発表したことから、「Coachz」も2021年には登場することが期待できます。
今後も引き続き情報を追っていきたいと思います。
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「Surface Pro」と「iPad」の良いところ取りのような機種が「Coachz」になるわけですが、中途半端になってほしくはないですね…。
追記メモ
- 2020/12/30 : 「Coachz」に指紋センサが搭載されることが明らかになり、バッテリーに関するコミットから、HPのChromebookである可能性が高いことがわかりました。
- Chromebookタブレット「Coachz」は指紋センサも搭載、HPの機種である可能性も浮上 | HelenTech
- 2021/02/18 : Snapdragon 7c搭載Chromebookタブレット「Coachz」のスコアがGeekbenchに登場