「COUMI ANC-860」 アクティブノイズキャンセリング付き完全ワイヤレスイヤホンをレビュー

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中国の音響系ガジェットメーカーCOUMIから、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した新しい完全ワイヤレスイヤホン「COUMI ANC-860」が登場しています。

COUMIはもともと音質の良いイヤホンを出していますが、さらにアクティブノイズキャンセリング付きでも価格は控えめとなっているため、面白い選択肢の一つです。

ということで今回は、「COUMI ANC-860」の実機を提供して頂きましたので、ざっと使用感をレビューしていきたいと思います。

目次

COUMI ANC-860 のスペック

まずは「COUMI ANC-860」の基本的な仕様から紹介です。

チップRealtek RTL8773BFT
ドライバ12.5mm大口径
通信方式Bluetooth 5.0
防水性能IPX7
対応コーデックAAC / SBC
再生時間イヤホンのみ:
・単体7.5時間(ANCオン 6.5時間)
ケース込み:
・最大41時間(ANCオン 30時間)
充電時間・端子約1.5時間
USB-C
付属品充電ケース
USB-Cケーブル
イヤーピース(S/M/L 各2ペア)
取説・スタートガイド
保証書

「COUMI ANC-860」は、ハイブリットノイズキャンセリング技術と12.5mmの大口径ドライバーユニットを搭載した、低音に存在感のある完全ワイヤレスイヤホンです。

主な特徴としては、やはりアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能が搭載され、エアコンの音や電車のモーター音、車のエンジン音など低い周波数帯域の損音を低減することができます。

また外音取込モードやノーマルモードと合わせて3つのモードの切り替えにも対応しています。

基本的な性能としては、Bluetooth 5.0を採用したことで安定した接続が可能になっていて、Bluetoothをオンにした状態でペアリング済みの端末があれば、ケースからイヤホンを取り出すだけで自動で接続することができます。

IPX7防水やタッチコントロールにも対応しているため、雨や汗に強くアクティビティで使うにも良いですし、バッテリー駆動時間も比較的長めとなっているため外で使うには十分です。

先に同梱品について紹介しておきます。

ケース(イヤホン含む)とUSB-C to Aケーブル、日本語表記のある取説&スタートガイド、イヤーピース各種となっています。

中国メーカーで低価格なデバイスというとmicroUSBポートなイメージはありますが、USB-Cポートで充電ができるのは良い点だと思います。

では細かいところを見ながら実機をチェックしていきます。

実機の使用感

まずは箱を開封したところから。

黒をベースとしたデザインになっていて、本体含むケースと同梱品ボックスが収まっています。

ケースは大きめだけど軽い

続いてケースも黒をベースとしたデザインで、丸みを帯びた四角っぽいものになっています。

イヤホンを含むケースの実測値は70gと見た目の割に軽めで、革調のストラップが付属していますので、どこかに持ち運ぶときには便利だと思います。

充電ポートはロゴを正面に見て、上部側面に搭載されています。

最近はUSB-C搭載のデバイスでないとパスしがちですが、低価格でもちゃんと押さえているので、悪くないと思います。

ペアリングはスムーズ、遅延も少ない

購入直後は、イヤホン本体の端子部分に通電防止のシールが貼られていますので、一度剥がしてからペアリング設定をする必要があります。

ペアリング初期設定自体は非常にスムーズで、ここではとくに困ることはないと思います。

後ほど音質について少し書こうと思いますが、Bluetooth 5.0のおかげかとくに遅延などもとくに気になりませんでした。

アクティブノイズキャンセリングはかなり限定的

「COUMI ANC-860」のウリであるアクティブノイズキャンセリングですが、効いていることはわかるのですが、かなり限定的だと思います。

というのも、Amazonの商品概要にも書かれていますが、”空調や飛行機のエンジンノイズなど、快適なリスニングを妨げる低い周波数帯域の騒音を低減します”となっているとおりで、何となく耳障りなノイズを除去することはできますが、例えば大きめな音や高い音、話し声などはほぼ低減されません。

また、イヤホン自体はインイヤー型になっているため、カナル型ほど密閉感が強くないという点も要因の一つです。

その分、耳への不快感も多少軽減されることになりますので一長一短ですが、アクティブノイズキャンセリングを期待しすぎると、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。

タッチコントロールは便利だが、少し慣れが必要

「COUMI ANC-860」には、タッチコントロールセンサが搭載されていて、左右で若干操作が変わります。

 左耳右耳
電源を入れるケースから取り出す /
3秒長押し
再生、一時停止2回押す
前戻し2秒長押し
先送り2秒長押し
音量上げる1回押す
音量下げる1回押す
電話に出る1回押す1回押す
電話を切る1回押す1回押す
着信を拒否2秒長押し2秒長押し
電源を切るケースに戻す /
6秒長押し
音声呼び出し
(Siri,Google)
1秒長押し1秒長押し

基本操作はこのようになっていて、ANCなどのモードを変更するためには、左耳に装着するイヤホンのタッチコントロールセンサを短く2回押すことで、「ANCモード」、「外音取り込みモード」、「ノーマルモード」と切り替えることができます。

ただこのタッチコントロールの操作ですが、ボタンが少し押しづらいことやちゃんと押せて反応しているのかが少し分かりづらいのが難点です。

慣れてくればそこまで問題はないとも思いますが、それまでは思ったように操作できないということがしばしばありますので、注意してもらえればと思います。

音質は低音重視、音割れせず悪くない

肝心の音についてですが、以前レビューしているCOUMIの完全ワイヤレスイヤホンと同様に低音重視となっていて、音量を上げても音割れしにくく、聴きやすいと思います。

高音がうるさいとか軽いということもなく、低価格帯のイヤホンとしては十分な音質だと思います。

一方で、インイヤータイプのイヤホンということもあって、あまり音を大きくすると音漏れの危険がありますので、このあたりはノイズキャンセリング機能を使ってうまいところで調整できれば良い感じになると思います。

手頃な価格も魅力のひとつ

「COUMI ANC-860」ですが、Amazonで販売されているものは定期的にクーポンなどが発行されてるおかげで、大体4〜5,000円程度で購入することができます。

音質も悪くなく、バッテリー駆動時間なども含めるとバランスの良いイヤホンですし、限定的とは言えアクティブノイズキャンセリング付きで購入できるとなれば、とりあえず試してみる価値はあると思います。

まとめ

ということで今回は、「COUMI ANC-860 アクティブノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン」のレビューをしました。

限られた状況でのノイズキャンセリングですが、音質などイヤホン自体の性能は悪くありませんし、価格も決して高いわけではないため、おまけとしてノイキャンを試してみようかな…と思う方であれば、選択肢に含めてみても良いと思います。

反対に、ノイキャンや音質にこだわる方にとっては物足りない結果となってしまいますので、予算や求める機能に応じて選択してもらえば、損することはないはずです。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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