日本では正規に展開していないサムスンのChromebookですが、今年に入り第10世代CPUを搭載してインテルのProject Athenaに準じたハイエンドモデル「Samsung Galaxy Chromebook」をリリースしています。
その後、「Galaxy Chromebook」の亜種もしくは後継機とみられるChromebook「Nightfury」が開発されていることが明らかになり、Chromebookでは初となるQLEDディスプレイを搭載する可能性も示唆されています。
そしてしばらくの間、「Nightfury」に関する情報に進展はありませんでしたが、新たに発見されたコミットにより、早くも生産に向けた準備がされている可能性があることがわかりました。
Chrome Unboxedによって発見されたコミットがいくつかありますが、要点だけをまとめれば、開発環境から本番環境へファームウェアを設定することがコミットに記述されており、少なくとも本体に関する開発は完了しており、生産に向けて本番環境へと移行する段階に突入しているようです。
想像以上に早い展開となっていますが、この点についてはHatchベースの「Samsung Galaxy Chromebook」は2019年4月に開発を開始し、2020年3月下旬に発売されるまでわずか1年であったことに加え、「Nightfury」自体が完成している「GalaxyChromebook」をベースに開発したものであるなら、新規開発ではないため8ヶ月ほどの開発サイクルであっても珍しいことではありません。
ただ、生産に向けた準備が進んでいるとしてもいつ発表、発売されるかは不明ですので、同じく1年程度の期間になる可能性もあります。
おそらく「Samsung Chromebook Pro」の廉価版的位置づけの「Samsung Chromebook Plus」という感覚で、「Galaxy Chromebook」の廉価版となることが現時点での予想となっています。
米国のホリデーシーズンに合わせてリリースしてきそうな雰囲気はありますが、現状では判断ができませんので、今後の動向に注目です。
ハイエンドだけでなく、価格を抑えたミッドレンジモデルも展開されるとなれば面白い選択肢になりそうですね。
Source: ChromeUnboxed